テスラ、「マグニフィセント7」から脱落も 代わりはAI関連企業か

Johann M Cherian Ankika Biswas

[2日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラが業績で苦戦しているため、超大型7銘柄、いわゆる「マグニフィセント・セブン」から同社が脱落し、代わりに人工知能(AI)関連企業が入る可能性が専門家の間で取り沙汰されている。

アップル、マイクロソフト、グーグル親会社アルファベット、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、テスラの7銘柄は現在、S&P500種総合指数の時価総額の28.6%を占めており、昨年末の27.8%からさらにウェートが高まった。

しかしテスラ株は年初から24%近く下げ、1日にはさらに株価が下がるサインとされるチャート上の「デスクロス」を形成した。

高金利によるEV需要減退や政府補助の減少、中国製EVとの競争による値下げなどがテスラを圧迫している。

テスラがマグニフィセント・セブンから外される場合、代わりに入る銘柄の1つとして、半導体メーカー大手ブロードコムが有力視されている。同社の半導体はAIに使われており、米クラウド関連大手VMウェアを最近買収したことが追い風になると期待されている。

やはり米半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)も有望視されている。IGグループの首席市場アナリスト、クリス・ボーシャン氏は、AMDの時価総額はテスラに見劣りするが、同社の事業はAIブームによって大きな恩恵を受けるため、マグニフィセント・セブン入りする可能性はあると述べた。

© ロイター