Wソックスのエース右腕・シース 今オフ中のトレード移籍は消滅か

今オフ中にトレードされるという噂が絶えないディラン・シース(ホワイトソックス)だが、シースを獲得する最有力候補と目されていたオリオールズがブリュワーズとのトレードでコービン・バーンズを獲得したことにより、シースが今オフ中にトレードされる可能性は低下したとみられる。MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者は「トレード・デッドラインで移籍するのではないかと思っている」と語り、ホワイトソックスが今オフ中にシースを放出する可能性は低いとの見解を示した。

今オフはタイラー・グラスノー(レイズ)、シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)、バーンズ、シースといった各球団のエース格がトレード候補に挙がり、グラスノーはドジャース、バーンズはオリオールズへの移籍が決定。ロースター再編中のホワイトソックスはシースを放出することで複数のトップ・プロスペクトを獲得することを狙っていたが、シースのトレードバリューを高く設定しすぎたことで、トレード相手を見つけることができないまま現在に至っている。

充実したファーム組織を誇り、多くのトップ・プロスペクトを抱えているオリオールズは、ホワイトソックスの要求に応えられる可能性がある数少ないチームの1つだったが、ホワイトソックスからシースを獲得するのではなく、ブリュワーズからバーンズを獲得することを選択。念願のエース獲得に成功し、先発ローテーションの5枚が揃ったため、シースの獲得に動く可能性は事実上消滅した。

ホワイトソックスはシースがFAになるまであと2年保有できるため、今オフ中に急いで放出する必要はない。モロシ記者の予想通りに今夏のトレード・デッドラインで放出するとすれば、保有期間が残り1年半の状態でのトレードとなり、シースの前半戦の成績次第では、かなりの対価を得られるだろう。もちろん、シースが故障したり不振に陥ったりするリスクもあるが、ホワイトソックスは対価を妥協してまでシースを無理に放出するつもりはないようだ。

The post Wソックスのエース右腕・シース 今オフ中のトレード移籍は消滅か first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.