中国証監会、市場の異常変動防ぐと表明 株価5年ぶり安値で

[上海 5日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)は、国内株式市場が5年ぶりの安値を付けたことを受け、市場の異常な変動を防ぐと表明した。ただ、具体的な対策は示さなかった。

証監会は悪意のある空売りを取り締まり、長期的な投資を呼び込み、投資家の声に注意深く耳を傾けて時宜を得た方法で懸念に対処するとした。

中国では先週、パニック売りや一部デリバティブ(金融派生商品)の清算観測から上海・深セン市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数が5%近く下落し、2019年初め以来の安値を付けた。

証監会は4日の声明で、市場安定化措置を強化し、「期待と信頼を安定させ、市場の異常な変動を断固として阻止する」と述べた。

相場操作、悪質な空売り、インサイダー取引、株式の不正発行などを取り締まることも表明した。

証監会は低迷する株式市場を支援するため一連の措置を発表してきたが、これまでのところ市場の下落を食い止めるには至っていない。

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