丸尾神社で節分祭 縁起物の豆や餅もまいて歓声 長崎・新上五島町

社殿に入ってきた赤鬼と青鬼を追い払う氏子ら=新上五島町、丸尾神社

 長崎県新上五島町丸尾郷の丸尾神社(宮田茂実禰宜(ねぎ))で3日、節分祭があり、豆まきなどで邪気を払い、無病息災を祈った。約40人の氏子が参拝した。
 同神社は1804(文化元)年、八坂神社として創建。社殿の老朽化などで1985年、近隣の現在地に奉遷した際、丸尾神社に改名した。87年には上五島地区の神社として初めて節分祭を開き、伝統行事となった。
 祈祷(きとう)に続き、氏子の子どもらが「上五島神楽」を奉納。最後に氏子が扮(ふん)する鬼が社殿に入り、宮田禰宜や年男、年女らが「鬼は外、福は内」のかけ声で豆をまいて退散させた。縁起物の豆や餅もまき、参拝者らは歓声を上げて拾った。
 宮田禰宜は「地域の皆さんが感謝の心を忘れず、助け合いながら楽しく過ごせるよう願う」と話した。

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