Nelson Bocanegra
[ボゴタ 2日 ロイター] - コロンビア中央銀行のテクニカルチームは、2日発表の四半期金融政策報告で、今年の国内インフレ率予想を4%から5.9%に上方修正した。長期目標の3%を上回る水準となった。
今年の成長率予想は0.8%に維持した。
同チームの推計は中銀理事会の決定の主要な根拠となっている。
報告はインフレ鈍化ペースが減速していることについて、今年の賃金上昇やエネルギー・ガス価格の上昇、エルニーニョ現象の影響が原因と指摘。「2024・25年には、インフレ率が目標の3%に向け徐々に鈍化する環境が生まれると予想している」と説明した。
今年の経済成長ペースは緩やかとしながらも、金利低下と内外需要の伸びで25年は3.5%に加速するだろうとした。
中銀は1月31日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ12.75%とした。
昨年末時点のインフレ率は9.28%だった。
中銀は昨年の成長率を1%と予想している。