『DASH島』 炭と海水で電池作り!4か月の苦労が実る 専門家も「世界に発信できる技術」

TOKIO・城島茂と国分太一、SixTONES・森本慎太郎、Aぇ! group・草間リチャード敬太が2月4日放送の『ザ!鉄腕!DASH!!』に出演。DASH島を電力化するため、島にある材料を使って電池作りに挑戦し、見事成功した。

以前からメンバー内で話し合われていた「DASH島電力化計画」。かつて日本一周したソーラーカー『だん吉』のソーラーパネルを使うことで発電には目途が立ったものの、安定して電力を使うには電気を溜めておく電池が不可欠。そこで目を付けたのが、ゴミから作った活性炭を材料にして電池を作るという方法だった。

活性炭になるまでの流れ

まずは、城島、森本、リチャードの3人で島内のゴミや流木を使って作っていた大量の炭を、活性炭へと作り変えることに。まずはハンマーなどを使って炭を砕き、粉々にするところからスタート。スタッフ総出で大量の炭を砕きまくり、およそ5kgもの炭を粉末状にすることができた。

通常であればこの粉末状の炭に水酸化カリウムを加えて高温で熱することで、粒に細かい穴がたくさん空いた活性炭が出来上がるのだが、DASH島に水酸化カリウムはない。そこで専門家の先生が考案したのが、替わりに海水を使う方法。塩分濃度を30%にした海水でも活性炭を作る反応が起こるかもしれないという。

海水の塩分濃度は3%程度のため、島で作った藻塩を足して濃度を濃くしていく。濃さを調整するのは城島が担当。ひとなめした城島は「もうちょっとやね」とつぶやくと、リチャードは「なんで(30%)わかんの?」とびっくり。実は以前、米作りで良い種もみを選ぶときに濃い塩水に浮かべる『塩水選』で使った塩水の濃度が27%なので、その濃さを目安にしているという。

出来上がった濃い塩水は粉末状の炭と混ぜられ、さらに800度の高熱で1~2時間熱さなくてはならない。島内に作られた反射炉を使うのだが、炉内の温度を高めるには、手作りの送風機を使って大量の空気を炉内に送り込む必要がある。そのため、ラグビー部出身のディレクターも加わり火入れから約7時間風を送り続け、ようやく炉内温度が800度を突破。この状態を1時間保ってようやく作業終了となった。

竹に金属板をセット

後日、電池を完成させるため、国分がDASH島へ。用意していたのはたくさんの竹。これに金属板と活性炭を組み合わせることで蓄電池が出来上がるのだという。思わず「“竹電池“じゃない」とダジャレが飛び出た国分に一同「うまい」の声が。そして、他の企画で余ったアルミ板や島に流れ着いたアルミ缶を金属板として使い、割った竹にセット。活性炭に海水と、電力キープに役立つという“すす”が加えられ、しっかり混ぜこんだものを、竹の器の中に詰め込む。これを2つ作り、電極を仕切るための新聞紙を挟み込んで、ひもできっちりと縛れば“竹電池”(蓄電池)の出来上がり。

出来上がった“竹電池”(蓄電池)

果たして本当に電池として使えるのか。そんな不安を抱きつつ、ソーラーパネルで発電した電力を完成した蓄電池10本に充電していくメンバー。そして10分後、暗い舟屋で点灯実験。用意した豆電球のプラス・マイナスに蓄電池をつないで点灯すれば成功。国分は「そうしたら活性炭ができていたってこと」と説明。リチャードがマイナス端子を蓄電池に接続。国分は「(プラス)挟んだ瞬間につく。つかないとイチからやり直し」と4か月の苦労が水の泡と語った。

果たして…、掛け声とともにプラス端子を接続すると、なぜか少し遅れて豆電球が点灯。3人の歓声とともに「ついた!」と大喜び。「というか、あの間(つくまでの時間)なに?」と声を荒げる国分。「すぐつくと思ったら、今の間。ダメだって思わなかった?」と聞かれた2人は「あぁ~あ(失敗?)」と一瞬思ったようだが、結果は見事大成功。

後日、VTRで確認した専門家の福岡工業大学・田島大輔教授は点灯する電球をみて「おー、つくんだ!スゴいこれは!」と驚きを隠さない。これは資源のない発展途上国などでも使える技術として「世界にも発信できる技術だなと思います」とコメントを寄せていた。

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写真提供:(C)日テレ

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