昭和天皇ゆかりのサクラ「里帰り」を祝う 日本と台湾の友好証しを群馬・吉岡町に植樹

 昭和天皇が皇太子だった1923年に台湾を訪問した際に植えられたカンヒザクラの苗木の植樹式が3日、群馬県吉岡町南下の吉岡さくら樹木葬霊園で開かれた。約20人の関係者が、日台友好の証しとなる「里帰り」を祝った。

 台湾からの移植は、植樹後100年と、元号が令和となったのを祝い、日台の団体が協力して進めている活動。2021年に開始し、今回が全国4カ所目となった。

 この日は苗木1本を植え、記念碑を建立。出席者は期待を込め、丁寧に土をかけた=写真。

 同霊園は前橋市池端町の天明寺(鈴木辨望住職)が管理する。施工したアイエム(東京都)の水上逸朗社長は、日台友好桜里帰り文化交流会の副代表理事を務めている。

 鈴木住職は「長く多くの方に親しまれる機会をいただけた」とし、水上社長は「交流が広がるきっかけになるといい」と話した。

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