不記載議員一覧を追加提出 自民、裏金事件で安倍派ら

 自民党は5日午前、派閥のパーティー裏金事件を巡り、政治資金収支報告書に不記載があった政治団体と訂正額として衆参両院の予算委員会理事会に提示した一覧の追加資料を立憲民主党に提出した。安倍派と二階派の現職議員名、計81人分が加わった。

 議員名は政治団体の代表者として記載した。現職のみで、元職の関連とみられる政治団体の代表者名は示さなかった。立民の安住淳国対委員長は記者団に「支出や日付の具体的な記載がなく不誠実だ。全容解明しようという誠実さが全く感じられない」と批判した。

 安倍派は先月31日、収支報告書の2020~22年分の訂正を総務省に届け、所属議員ら計91人が関係する政治団体への寄付支出として計約4億2700万円増額。5日に国会提出した資料には現職議員75人の氏名があり、91人分の中に含まれるとみられる。二階派も同様に先月18日に訂正を届け、国会提出資料にある現職6人については同じ内容とみられる。

 自民が今月2日に国会提出した資料は政治団体と訂正額のみで、5日の追加資料では議員名をひも付けした。

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