新年度予算発表 各区の政策は?(新宿区・豊島区・江東区)

23区の自治体が連日、新年度予算案を発表しています。2月2日は、新宿・豊島・江東の3つの区で発表会見がありました。

まずは新宿区です。子育て支援策として、今年4月からの給食費無償化や、子育て家庭に対する経済的支援を、5万円ずつ拡充します。これまでの「こども商品券」から電子ギフトに変更し、選べる商品を、子育て支援用品に加え、家電も対象になります。また、去年のハロウィーンで、渋谷区の大規模規制に伴い新宿駅周辺に人が集まったことを受け、新宿駅周辺での路上飲酒制限などのハロウィーン対策を検討するとしました。

吉住区長:「通常より数千人規模で多かったのではないかという体感として、話を伺っている。それを受けて地元の商店街から、路上飲酒の禁止を条例化して頂きたいという要望を頂いている。基本的に私、規制するのが好きじゃない。マナーを守って自由にやってもれいたいというのがある。ただ度を越してしまった場合には事故が起こる原因にもなりかねないので、そういう時は規制をかける必要があると考えている」

新宿区は今月から地元商店街との勉強会を行い、今年9月の条例施行を目指すとしています。

一方、豊島区も2月2日午後、総額1529億円の新年度予算を発表しました。公園の日陰化を進めるために、区内の公園に屋根が付いた日よけの設置などに約900万円をかけると明らかにしました。

高際区長:「イケ・サンパークに少し大掛かりなかっこいいテントをつけようかということで計画をしています」

また、高際区長は会見で、豊島区の抱える課題について言及しました。

高際区長:「豊島区は公園面積が23区のワースト1ということで、子どもが遊べる場所の確保は重要な課題だと思っています」

こうした課題に対し、利用されていない道路予定地などで限定のイベントなどを計画していて、約200万円の予算を見込んでいます。また、地震などの大規模災害時、ペットがいる被災者の受け入れ体制を強化するため、ペットのケージなどを区内35の避難所に準備する費用として、約100万円にすると明らかにしました。

そして江東区ですが、先月就任した大久保区長が、新年度予算案で特に力を入れたのは、「防災とDX化」です。デジタル技術を活用した行政サービスの効率化を図るということで、具体的には、災害情報システムを大幅にリニューアルし、避難所の状況などを分かりやすくリアルタイムで伝えるものにしていく方針です。

また、1日に豊洲に開業した「千客万来」と深川や城東エリアをつなぐツアーなどを実施し、千客万来の集客力を生かし、にぎわいを区内全域に広げていきたいということです。

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