「洗濯機コンテナ」被災地へ 八王子のコインランドリー会社が支援

能登半島地震への民間による被災地支援の動きが広まっています。八王子市のコインランドリーの会社は、洗濯機を積んだコンテナを被災地に送り、被災者が洗濯機を無料で利用できる取り組みを進めています。

能登半島地震から1カ月。しかし今もなお、多くの人たちが避難所に身を寄せています。74人が避難生活を送る七尾市の小学校では、現在も断水が続いていました。

記者:「七尾市の避難所には2台の洗濯機が設置され、これを避難者が順番に使っているということです」

こちらの避難所では洗濯の機会も限られていて、集団で暮らす中で衛生環境を保つことが課題となっています。

避難生活を送る人:「水、水がないから何にもできない。ここに赤十字の人が設置していった洗濯機で洗って上で干している。そういう状態」

洗濯もままならない状況を知り、手助けをしようと、八王子市の会社がコンテナを使った支援に動き出しました。

記者:「コンテナのなかを見てみると、洗濯機と乾燥機がずらりと並んでいる」

洗濯機14台と乾燥機14台が設置されたコンテナは、被災者が無料で利用できるようになっていて、6日に八王子市を出発し、7日には能登町に設置されます。1時間で洗濯と乾燥ができ、1日150世帯ほどの利用を想定しています。

この支援を決めたのは、八王子市にあるランドリーの貸し出し事業を行う会社です。この会社は2011年の東日本大震災のときにも仮設住宅に洗濯機などを貸し出していて、その経験から、より運びやすいコンテナ型の移動ランドリーを導入しました。

ファミリーレンタリース 鈴木康夫専務:「洗濯でお困りのことだと聞いているので、ボランティアの一環として行いたい。衛生面や精神面も洗濯を通じてリフレッシュしていただいて、いまよりも良い環境で過ごしてほしい」

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