UNRWA資金打ち切りは危険、EU外交トップが警鐘

Kate Abnett

[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は4日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出を打ち切れば数十万人の命が脅かされると警鐘を鳴らした。

UNRWAの一部職員がイスラム組織ハマスによる昨年10月7日のイスラエル奇襲攻撃に関与したとされる疑惑を受け、米英などは資金拠出を一時停止している。

UNRWAは1日、資金拠出停止が続けば、パレスチナ自治区ガザだけでなく中東での活動全体が2月末までに閉鎖に追い込まれるとの見通しを示した。

ボレル氏はブログで「UNRWAへの資金提供停止は不相応で危険だ」と指摘。「個人の悪行が市民全体への集団的懲罰につながってはならない」と訴えた。

欧州委員会やドイツ、フランスはいずれも資金拠出打ち切りを決定していないとも強調した。

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