年貢の軽減求めた明治の「高崎五万石騒動」犠牲者をしのび義人祭 群馬・高崎市

 明治初期に高崎藩の農民が年貢の軽減を求めた「高崎五万石騒動」の犠牲者をしのぶ義人祭が4日、群馬県高崎市東町の義人堂で開かれた。市民ら約40人が、かつて一致団結して戦った民衆に思いをはせた。

 騒動の指導者2人が2月4日に斬首されたことから、毎年この時期に開催。13回目の今回は、2人が処刑された場面を書籍などから抜粋して朗読し=写真、読経や焼香も行った。

 「高崎五万石騒動を語り継ぐ会」の女屋定俊会長(80)は「百姓が知恵を出し合って戦い抜いた記憶を、高崎の宝として後世に伝えていきたい」と力を込めた。

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