『世界一受けたい』風邪のときは“風呂に入るな”は間違い?現代医学の新常識には納得の理由が

古今東西の名物講師が登場し自ら“使える学問”を講義する『世界一受けたい授業』が2月3日に放送された。今回は『あなたの常識は古い!知らないと恥をかくアップデートSP』と題して、専門家がこれまでの常識をくつがえす新たな知識や情報をランキング形式で紹介した。

第6位に選ばれたテーマは『学校』。以前の放送でも、教科書の表記の変化などが紹介されたが、今回はそんな教科書が今年の4月から大きく変わることが明かされた。なんと教科書にQRコード®︎がつき、タブレット端末で読み取ると英語の発音などが簡単に確認できるようになるという。こうしたデジタルを活用した技術は他にもあり、理科の実験器具でおなじみの上皿てんびんや、教室に必ずある黒板もデジタルのものに変化しているそうだ。

そしてここ数年、コンプライアンスの観点から童話や昔話もアップデートされており、例えば『さるかに合戦』という昔話のタイトルが、争いごとを連想させるとして『さるかにばなし』に変更されたうえ、内容もハッピーエンドに置き換えられているという。また『桃太郎』も、桃太郎たちが大きな声を出すことで鬼の耳が痛くなり降参するという結末に変更されたそう。この内容に、教頭のくりぃむしちゅー・上田晋也は「そんなに鬼ってナイーブなんですかね?大きな声を出すだけで、はあ!!!って、そんなやつ俺、村を襲わないと思うんですよ」と思わずツッコミをいれた。

第5位にランクインしたのは『医療』の新常識。昔は食中毒と言えば梅雨や夏のものというイメージがあったが、現在は“冬も注意すべき”に変わっているのだとか。ノロウイルスは低い温度と乾燥が大好物のため、ノロウイルスによる食中毒の発生は冬が一番多いそうだ。また、これまでは魚介類がその発生原因とされていたが、2018年の調査でおよそ8割が調理する人からの感染であることが明らかとなった。専門家は、ノロウイルスはアルコール消毒の効果が弱いため、流水と石けんで手を洗うことを推奨した。

そのほか、風邪の初期症状に関する対処法にも新常識が。風邪をひいた際は入浴を控えるべきとされてきたが、現在はお風呂に入ってもいいとされているそう。そもそも風邪をひいたら入浴をしないという考えが生まれたのは、昔の家は隙間風が多く湯冷めをしやすかったからであり、住宅環境が良くなった現在では、高熱などのひどい症状がなければ入浴をしても大丈夫なのだとか。専門家は「血流がよくなることで鼻詰まりが少し楽になったり、ウイルスの活動を抑えることにもつながることから風邪のひき始めの入浴は、症状を和らげる効果も期待できます」と補足。解説を受けて、タレントの島崎和歌子は「ちょっとびっくりですね、今まで入るとさらに悪化してしまうのでそのまま寝てたんですけど、入っていいんですね」とコメントした。

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