新NISAで損しにくい運用方法はありますか?

みなさんから寄せられた投資や経済ニュースに関するさまざまな疑問に、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが答えてくださいました。今回は、新NISAを活用した損しにくい運用方法についてです。

みなさんから寄せられた投資や経済ニュースに関するさまざまな疑問に、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが回答してくださいました。 今回は、新NISAを活用した運用方法を検討している方からの質問です。

Q. 新NISAを使った損しにく運用方法があれば知りたいです

「新NISAを活用した運用を考えています。損しにくい投資法があれば教えてください」(OYUKIさん/40代女性)

「基本的には、長期分散積立投資になります」(深野さん)

損をしにくいという点で考えるのであれば、新NISAの投資枠を使って長期にわたり、分散してコツコツと積立投資をすることです。複利の効果を得やすく、収益の安定性も期待できます。 例えば、つみたて投資枠で投資信託を買ってみるとか。あるいは、もし個別株を運用してみたいというのであれば、新NISAの成長投資枠で年利4%くらいの高配当株やETF(上場投資信託)などに長期投資してみるのも一策です。 例えば、年利4%の高配当株を5年間保有したとすると、総額で20%の配当金(利益)が受け取れます。原則として運用で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、新NISAの運用益は非課税のため、利益をすべて受け取ることができます。 もし5年後、仮に株価が20%値下がりしても、配当金があるので損にはならないでしょう。もっと極端なことをいうと、4%の利回りが継続した状態で25年ほど保有すれば、配当金で元が取れます。 もちろん、配当金を毎期しっかりと出してくれる可能性の高い銘柄を選ぶことが重要になりますが、配当金があると株価の値動きを緩衝してくれるので、負けにくい投資法といえるのではないでしょうか。 教えてくれたのは……深野 康彦さん マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。 (文:All About 編集部)

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