“癒し系演歌歌手”羽山みずき、新たに結成したバンドでワンマン・ライヴを開催 お笑いコンビ“ぽんぽこ”と共演

真っ直ぐな人柄と癒しキャラで人気を集める演歌歌手・羽山みずきが、自身のバンド“ザ・デッテマンズ”を結成。

彼女のバックを務めるこのバンドは、ピアノ、ギター、ベース、ドラム、ヴァイオリン、二胡などをプレイする5人編成で、“デッテマンズ”とは、庄内弁で“まったくもう”という意味。名づけ親は羽山自身です。

このバンドを従えた単独コンサート〈羽山みずき&ザ・デッテマンズ ライブ〉が、2月4日に東京・六本木バードランドで開催されました。

[ライヴ・レポート]
自身初となるバンドスタイルでの単独公演の会場は、演歌・歌謡曲アーティストとしては異色のライブレストラン。

ちょっと場違いな空間に詰めかけた、満員の観客が見守る中、お馴染みの和装姿で羽山みずきが登場。

ライブは、PUFFYのポップナンバー「愛のしるし」でスタート。

続いて、出身地の言葉・庄内弁をロックのリズムに乗せた「おめおめロック」、そして美空ひばりの「東京キッド」と、立て続けにアップな曲を披露し、会場を一気に盛り上げる。

「みなさん、デッテマンズのライブさお越しいただきまして本当にありがとうございます。今日は初めてこのバンドでライブをやらせていただくということで、とても緊張していますけども最後まで一生懸命頑張るさけ、応援よろしくのー。」

山形・庄内弁まじりの挨拶のあとは、香西かおりの「雨酒場」を皮切りに、尊敬する先輩メドレーとして、伍代夏子の「ひとり酒」、藤あや子の「こころ酒」の3曲を披露し、来場中の、師匠である聖川湧氏と、花柳糸之氏に、ステージから感謝のメッセージを伝えた。

因みにこの3曲は、5月に発売予定のカバーアルバムにも収録予定となっている。

島倉千代子のデビュー曲「この世の花」に続き、自身の曲「古いタイプの女です」、1月にリリースされたばかりの新曲「恋春花」をしっとりと歌い上げる。

続く、名曲「蘇州夜曲」、宮沢和史(THE BOOM)が石川さゆりに書き下ろしたバラード「さがり花」では、心地よい二胡の演奏をバックにしっとりと聴かせ、シンプルながら、彼女の魅力と実力が伝わる構成で、観客を楽しませた。

ここで、黒を基調としたドレスに衣装チェンジ。前半までの和装と、イメージのギャップで観客を驚かせる。

後半は、松田聖子の「白いパラソル」でスタート。続く「When You Wish Upon A Star」では、初の英語歌詞に挑戦。そして中島美嘉の切ないラブソング「一番綺麗な私を」を歌い終えたところで、同じ事務所のお笑い芸人コンビ「ぽんぽこ」の二人がステージに登場。ぽんぽこがネタを披露したあと、「私はライブでもトークが苦手でホントにマネージャーさんからこっぴどく言われてますので、今後YouTubeなどでトークをレクチャーしていただくなどのコラボをよろしくお願いします!」。話下手な羽山からの投げかけで、ぽんぽことのコラボレーションが決定。

この模様は、羽山のYouTubeチャンネル「羽山みずきのもっけだのチャンネル」で、随時見る事が出来るとの事で、こちらも楽しみだ。

ステージは、高田みずえのデビュー曲「硝子坂」に続き、新沼謙治の「津軽恋女」をフラメンコアレンジで披露。大人の雰囲気で会場を魅了した。

そして一昨年リリースしたシングル「こころ町」、そして自身のデビュー曲「紅花慕情」を歌い上げ、本編を締めくくった。

「最後にデビュー曲の紅花慕情をお届けしました。この曲で羽山みづきが生まれてみなさんからこうしてかわいがっていただいて、なんだか今日はまた気持ちが胸一杯になってちょっと泣きそうになりましたけど、今日は素敵な時間を過ごすことが出来ました。ホントにありがとさまでした」。

アンコールは、所属事務所の大先輩・都はるみが唄った「愛は花、君はその種子」。この曲は映画「おもひでぽろぽろ」の主題歌として使われたベットミドラーの名曲「The Rose」の日本詞バージョンで、映画の舞台は、羽山の故郷山形。

想い出深いこの曲を万感の表情で歌い上げ、記念のライブは幕を閉じた。

「これからもみなさんと一緒に頑張ってまいりますので、今後とも応援のほどをよろしくお願いします。また会える日を楽しみにしております。今日はホントにありがとさんのー」。

全19曲(メドレー含)、自身初のフルバンドを従えてのワンマンライブ、羽山みずきにとって、異例づくしのステージは、彼女の新たな一面と可能性を確認できる貴重なステージとなった。

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