米当局、テスラのパワステ問題で調査を強化

David Shepardson Hyunjoo Jin

[ワシントン/サンフランシスコ 2日 ロイター] - 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は2日、米電気自動車(EV)大手テスラのパワーステアリングの不具合に対する調査の段階を、リコールを義務付けるのに必要な「エンジニアリング分析」に引き上げたと発表した。

対象車両は2023年モデル以降の「モデル3」と「モデルY」の約33万4000台。

ロイターはテスラの書類や同社の顧客、元従業員へのインタビューに基づき、2016年以降に何万人ものテスラ車所有者がサスペンションやハンドル部分の不具合を経験したと報道していた。

NHTSAは昨年7月、パワーステアリングの問題に関する12件の報告を受けてモデル3とモデルYに対する調査を開始。これまでに合計2388件の苦情を確認した。テスラ車所有者は、ハンドルを回せなくなったり、回すのに従来よりも強い力が必要になったりしたと報告している。

テスラはNHTSAが調査段階を引き上げた件についてのコメント要請に答えていない。

パワーステアリングの不具合を防ぐためにどの部品をリコールもしくは交換する必要があるかは、依然として明らかではない。

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