仏ナティクシス、日本で直近4カ月にシニアバンカー5人採用

Ritsuko Shimizu Makiko Yamazaki

[東京 5日 ロイター] - フランスの投資銀行ナティクシスは、日本においてグローバルマーケットチームを強化している。直近4カ月で5人のシニアバンカーを採用、日本の機関投資家の資金に海外の金融機関の関心が高まる中、提供する商品のラインナップ拡充や営業力強化などを図る。

過去4カ月間に東京でクロスアセット・ソリューション営業部長に倉地秀朋氏、金融商品開発部部長に松尾友和氏と大西哲也氏が就任した。LinkedInによると、倉地氏はソシエテ・ジェネラルから、松尾氏はクレディ・スイスから、大西氏はBNPパリバから入社した。

政府は資産運用立国政策を打ち出し、海外の金融機関誘致に乗り出している。東京を国際金融センターにすべく、言語や手続きの簡素化などにも取り組んでいる。

フランスの金融グループBPCEの一部であるナティクシスは、株式、外国為替、クレジット、インフラ、プロジェクト向け融資などの実物資産に基づく仕組み商品のほか、ユーロ建て・ドル建ての国債、社債、株式デリバティブ商品を利用した資金調達などを提供している。ナティクシスのコーポレート&インベストメント・バンキング部門は、日本で30年事業を行っている。

ナティクシス東京支店代表の長広牧人氏は「私たちは、国内外の顧客に提供する商品のラインナップとリーチの拡充に努めている」と声明で述べている。

ナティクシスはまた、シンガポール、香港、上海の他のアジア太平洋グローバルマーケットチームのために、過去1年間で9人のシニアバンカーを採用しているという。

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