1バーディ=1万円 岩井ツインズが能登半島地震被災地へ義援金活動

岩井明愛(左)と千怜。全日空機でタイへ飛び立った(撮影/桂川洋一)

岩井明愛、千怜の双子姉妹は今季の成績に応じて、能登半島地震の被災地への義援金を送るチャリティ活動を開始する。国内外のツアーで奪った1バーディにつき1万円、イーグルで2万円、ホールインワン・アルバトロスで3万円を寄付する。

元日からの震災を受け、ツインズは社会貢献活動「iwai SMILE Project」(イワイ スマイル プロジェクト)を発足した。「昔から困っている人がいたら助けたい気持ちがあった。今回だけに限らず、体が不自由な人だったり、生活に困っている子どもたちを助けたい気持ちが前からあった」(明愛)。支援の対象や寄付先、活動については来年以降も検討しながらプロジェクトを進めていく。

両選手ともに正確なショットを武器にしたアグレッシブなプレーが信条。姉の明愛は昨年、国内ツアー最多の472バーディを奪い、全体4位の7イーグルを決めた。出場した米ツアー「ホンダLPGAタイランド」「全米女子オープン」「AIG女子オープン(全英女子)」では計40バーディを記録した。同年の実績では義援金は526万円。

千怜は日本で3イーグル(全体30位)、431バーディ(全体5位)。海外は上記3試合に「アムンディ エビアン選手権」を加えた4大会で、2イーグル32バーディをマークした。計473万円で、2人合わせて999万円になる計算だ。

「どんどんバーディを取ることが自分たちの活力になる。少しでも明るくなるように頑張っている姿や笑顔を届けたい」(明愛)、「バーディ、イーグルをたくさん獲って、被災された皆さんの力に少しでもなりたい」(千怜)と、いっそうの努力を重ねていく。

2人は5日、タイでの合宿のため全日空機で羽田空港を出発した。姉妹での「パリ五輪」出場も目指すシーズン。15日(木)からサウジアラビアで行われる欧州女子ツアー「アラムコ・サウジレディース・インターナショナル」(リヤドGC)で新年初戦を迎え、翌週の米ツアー「ホンダLPGAタイランド」(サイアムCCオールドコース)にも出場予定。「コミュニケーションを取って友達を作りたい」(千怜)と活動の幅を海の向こうにも広げていく。(編集部・桂川洋一)

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