ライターが取材!地域ならではの魅力があふれる「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」

町の歴史を感じる場所

もし私たちが150年前の愛媛県大洲市にタイムスリップしたら、にぎやかな城下町を歩く豪商・村上家の人々とすれ違ったかもしれません。

当時、大洲は産業革命の中にあり、製蝋、製糸、林業、製紙業で栄えていました。その製品は、川を下って日本各地、そして世界へと出荷されていたのです。

こうした産業で栄えた村上家などの豪商たちは、財産を安全に保管するため、巨大な耐火蔵を建てていました。

今日、私はその村上氏の邸宅に立っています。もっとも、土漆喰や梁は修復され、当時の輝きを感じさせます。

この邸宅は現在、「NIPPONIA HOTEL大洲城下町」を構成する26の歴史建築のひとつになっています。

「NIPPONIA HOTEL大洲城下町」は、かつての労働者の宿舎や藩主の邸宅、などを改修したユニークなホテルで、それぞれの建物が大洲の歴史を物語っています。

「NIPPONIA HOTEL大洲城下町」は、滞在するごとに新しい発見がある場所です。

歴史的建築に泊まるだけでなく、洗練されつつも温かい地元の人々のおもてなしを体験できることが、大洲での時間をより楽しいものにしています。

今回は、MATCHAライターのMikaが、日仏フュージョン料理からオープンバー、ラウンジまで、このホテルの魅力を紹介します!

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  • 目次

日本の豊かな文化遺産を守る

大洲での滞在をきっかけに、私は大洲の伝統的な家屋や建物に深く興味を抱くようになりました。

実際、夕方に心地よいベッドでくつろぎながら、歴史ある重厚な梁を眺めていると、これらの建築物を保存するためにどれほどの努力がはらわれてきたか、考えずにはいられなかったのです。

大洲の歴史を掘り下げると、この町がどのようにして工業地として栄えてきたかが分かります。

明治時代 (1868-1912)、大洲は蝋 、絹、林業、製紙などの産業で栄えました。大洲は、日本各地への重要な交通路である肱川沿いにあるため、交易と商業の拠点となったのです。

しかし、やがて産業が移り変わり、自動車が普及するにつれ、大洲は徐々に衰退。歴史的建築の多くが老朽化したまま放置されるようになりました。

幸いなことに、こうした建造物を保存するために、志ある人々が集いました。

2018年、大洲は市を挙げて保存活動を始めました。市、地元銀行、企業が協力し、大洲の伝統的建造物をできるだけ多く保存・修復することに取り組んだのです。この努力が実を結び、大洲は国際認証機関「グリーン・デスティネーションズ」の「世界の持続可能な観光地100選・文化と伝統部門」で世界1位に選ばれました。

伝統と現代的な要素を融合させ、ユニークな体験を提供している「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」は、こうした活動の好例のひとつです。

大洲の歴史的遺産を守ろうとする情熱が、新たなビジネスや地域経済の活性化につながる。そのありさまを目の当たりにすると、胸が熱くなります。

伝統と現代が融合した邸宅ホテルに泊まって

到着するとまず、ロビーで「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」のコンシェルジュが温かい茶とおいしいデザートで迎えてくれます。

その後、宿泊場所に案内されました。

私は、日本の邸宅が好きです。風雨や火災、盗難に耐えられるように設計された、厚い扉と土壁があるた建物で一夜を過ごすことが私の長年の夢でした。

そして、今回の邸宅は、快適さと美しさにおいて私の期待以上でした!

2F建ての邸宅に入ると、その大きさに圧倒されました。最上階はリビングになっており、フカフカのベッドが2つあります。

私は、オリジナルの特徴がそのまま保存されている建物が好きです。この邸宅も、建物の歴史を考慮しながらリノベーションされたため、建物本来の特徴が残っています。「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」の歴史的建築に対する献身を感じました。

メインフロアには、檜のバスタブがあり、地域産品を使ったアメニティがその魅力をさらに引き立てています。

私は大洲以外のエリアの「NIPPONIA HOTEL」に泊まったことがあります。そのときから、NIPPONIAの特徴である、特注の檜で作られたバスタブが好きになりました。

LE UNで味わうおいしい日仏フュージョン料理

大洲へ行く際には、ぜひ「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」のレストラン「LE UN (ルアン)」もチェックしてみてください。

このレストランは、長屋を上品にリノベーションしており、ダイニングルームからは大洲城を眺めることができます。

もっとも、本当の主役は料理です。地元産の食材をフレンチの技法で調理した「LE UN」の和洋折衷料理は格別です。食材の1つ1つは、瀬戸内海や美しい山々、そして肱川の清流から得たもの。お皿の上で大洲を旅しているような気持ちになります。

料理は、愛媛の有名な砥部焼の皿に盛られています。今回の訪問は秋だったので、かぼちゃスープにブルーチーズを添えたもの、梨の千切りを花のように並べたカルパッチョ、そして愛媛の名物である新鮮な鯛めしなど、秋をテーマにした季節限定メニューを楽しみました。

クラフトビール好きの私としては、臥龍酒造 (がりゅうしゅぞう)の地ビールも見逃せません。臥龍酒造のシルクエールは食事と見事にマッチしていています。さらに、「LE UN」には地酒のメニューも取りそろえています。

さまざまな楽しみがある「LE UN」を訪れれば、昔の豪商のように優雅な気分を味わうことができるでしょう!

ゲストラウンジのオープンバーでくつろぐ

日が沈んでも「NIPPONIA HOTEL」での楽しみは続きます。

夜の楽しみの1つが「クラブラウンジ」です。このラウンジは宿泊者限定で利用できる、静かなバーです。ちょうど、私の宿泊場所の隣にラウンジがあったため、夕食後に向かいました。

ホテルの場合、館内のバーや部屋に設置されているドリンクは、金額が高くなりがちです。

しかし、「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」のラウンジでは、大洲の日本酒や愛媛の「みかんジュース」をはじめ、ビール、ウイスキー、ワイン、紅茶、コーヒーなど、さまざまな軽食や飲み物を無料で楽しめます。

宿泊客はラウンジを自由に利用できるので、丸1日観光した後、リラックスして何も気にせず軽食を楽しむのがオススメです!

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