ラグビーでまちを元気に 「保護者から好評」 地元農家との協力とは? 沖縄・名護市でシンポ

 沖縄県名護市を拠点に活動するデイゴラグビースクールと地域コンサルタント会社のファンクス(東京)は1月23日、シンポジウム「ラグビーで繋(つな)がる未来のまちづくりプロジェクト」を名桜大学北部生涯学習推進センターで開いた。パネリスト3人がスポーツを通じた地域振興と経済活性化について意見を交わした。

 ラグビーの元日本代表、7人制男子元日本代表監督の村田亙さん=写真左=は「沖縄はスポーツの関心が高い地域。バスケットボールや野球を見ても明らか」と評価。「ラグビーが盛んな名護では、ラグビーを活用したまちづくりが適している」と述べた。

 デイゴラグビースクールの銘苅信吾代表=同右=は、地元農家との協力関係を紹介。スクール生が2年前から人手不足のシークヮーサー農家の収穫を手伝い、その賃金を遠征費に充てている。銘苅さんは「保護者からも好評。今後も、子どもたちと地域が互いに喜ぶパートナーシップ関係づくりに力を入れたい」と話した。

 オンラインで参加した車いすラグビー元日本代表の三阪洋行さんは「する・見る・支えるを柱に、誰もが生涯にわたってスポーツを楽しめる環境づくりが大切」と提案した。(北部報道部・下地広也)

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