「砂時計」の次は「自由の女神」と「王冠」…トレード期限直前に意味深投稿を続けるレブロン

2月9日(現地時間8日、日付は以下同)にトレード期限を迎える2023-24シーズンのNBA。昨シーズンは渡邊雄太が当時所属していたブルックリン・ネッツからケビン・デュラントとカイリー・アービングという2大スターの移籍が相次いだが、今シーズンも期限まで各チームの動向を見逃せない。そんな中で、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズがSNSで意味深な投稿を立て続けに行っており、現地では様々な憶測を呼んでいる。

最初に話題を呼んだのは、1月31日のアトランタ・ホークス戦の直後のこと。122-138でレイカーズが敗れた試合のあと、レブロンは自身のX(旧Twitter)に砂時計の絵文字のみを投稿。これが「時間切れ」を意味しており、チームからの退団を示唆しているのではと推測され、話題を呼んだ。現地の反応を受け、2月3日にはレブロンの代理人を務めるリッチ・ポールが「彼はトレードされないだろうし、我々もそれを望んではいない」と現地メディア『ESPN』の取材でコメントするまでに至っている。

レブロン本人はこの“砂時計”の真意を語っていないが、意味深な投稿はこれで終わらなかった。2月3日、ニューヨーク・ニックス戦を控えたレブロンは再びXに絵文字のみの投稿を行なっている。レブロンと共にブランド『Uninterrupted』や番組『The Shop』の制作を手掛けるポール・リベラ氏が、Xでリンゴの絵文字を投稿すると、レブロンがそのリプライで自由の女神と王冠の絵文字のみをポストしたのである。ニューヨークは別名“ビッグ・アップル”として親しまれており、自由の女神はニューヨークを代表する観光名所である。王冠は自身の愛称“キング”を意味していると解釈したファンは、レブロンの移籍先はニックスなのではないかと反応している。

レイカーズは113-105でニックスに勝利すると、レブロンはInstagramのストーリーズを更新。現地メディア『Slam』がニックスのホームであるマディソン・スクエア・ガーデンでプレーするレブロンの写真をまとめた投稿を引用し、「間違いなく僕の大好きなプレイグラウンド」というコメントとともに、滑り台と自由の女神とリンゴの絵文字を加えた。

もっとも、本人はこのような投稿で周囲が騒ぐことを理解した上で、その反応を楽しんでいるだけなのかも知れない。レブロンは来シーズンに5140万ドル(約76億3000万円)のプレーヤーオプションを保持しており、6月30日が行使の期限となっている。南カリフォルニア大学でプレーしている息子ブロニーも今年のNBAドラフトにエントリーするのではと予測されており、レブロンはかねてより息子と同じチームでプレーすることを熱望している。代理人が残留を名言している以上、トレード期限までの動きは限られるものと思われるが、レブロンが来シーズン以降どのユニフォームを着てプレーをするのか、引き続き注目が集まる。

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