人気ゲームで白熱 中学生が企画・運営のeスポーツ大会 「専門家の指導受けいい経験に」/岡山・津山市

学校と地域が力を合わせて学校の運営に取り組むコミュニティースクールを導入した津山西中学校=岡山県津山市=の生徒たちと、二宮公民館がコラボして企画した「e-スポーツ大会」が3日、津山市二宮の同公民館で開かれ、子どもたちは主体的に社会参画する喜びを学んだ。

公民館活動に子どもたちに親しんでもらおうと、同公民館が全1~2年生に大会の企画・運営を呼びかけ、手を上げた12人が3回にわたる会議を開いて運営方法を決め、ルール作りなどに取り組んだ。

人気の格闘ゲームを用意。2班に分かれてリーグ戦を行った。生徒たちはてきぱきと大会を進行させ、大きなスクリーンで白熱した試合を繰り広げた。

初回の会議から参加している2年生・山口悠馬さんは「eスポーツの大会を開いたりすることに憧れていた。Vチューバーが将来の夢。皆が楽しく参加できることを心がけた。ITの専門家の指導を受けることができていい経験になった」と話していた。

オブザーバー参加した市連合町内会二宮支部の後藤尚則支部長(82)は「子どもたちが自ら企画して楽しんでいるのを見て頼もしく思う。多世代がしっかり交流できる地域づくりをしていきたい」と述べた。

同公民館はこうした子どもたちによる「e-スポーツ大会」を今後も地域住民を巻き込みながら開催したい考え。稲上明男館長(57)は「会議も皆真剣に取り組んでいた。自らの可能性を実感して自己肯定感を上げるきっかけになればうれしい。次の大会へ向けしっかりサポートしていきたい」と語った。
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ルールを説明する生徒

© 津山朝日新聞社