中国の新興自動車メーカー、1月の納車は前年同月比で増加

中国の新興自動車メーカー、1月の納車は前年同月比で増加

ファーウェイの深圳旗艦店で同社と賽力斯集団が展開する新エネルギー車(NEV)「問界(AITO)M7」に試乗する客。(2023年9月11日撮影、深圳=新華社記者/梁旭)

 【新華社杭州2月5日】中国の新興自動車メーカー各社は1日、1月の納車実績を発表した。新エネルギー車(NEV)市場の競争が激しく、多くのメーカーの納車台数は前月(2023年12月)比で減少し、前年同月比で大きく伸びた。業界団体、全国乗用車市場情報連合会(CPCA)の崔東樹(さい・とうじゅ)秘書長は、12月の販促強化が24年の滑り出しに大きな圧力を与えたと説明した。

 納車台数の上位7社は、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と共同で新エネ車ブランド「問界(AITO)」を展開する賽力斯集団、理想汽車、浙江吉利控股集団傘下で、電気自動車(EV)ブランド「極氪(ZEEKR)」を展開する極氪智能科技控股、EVブランド「零跑汽車(Leap Motor)」を展開する浙江零跑科技、新エネ車ブランド「哪吒汽車(Neta)」を展開する合衆新能源汽車、上海蔚来汽車(NIO)、小鵬汽車だった。

 賽力斯集団の「問界」シリーズは1月の販売台数が前年同月比7.4倍(前月比34.8%増)の3万2973台に上り、トップに躍進した。23年の年間販売台数が新興メーカーの首位だった理想汽車は失速し、2.1倍(同38.0%減)の3万1165台で2位に後退。だが「問界」シリーズとの差は1808台にとどまった。

 3~7位は、極氪智能科技が4倍(同7.0%減)の1万2537台、浙江零跑科技が10.8倍(同34.0%減)の1万2277台、NIOが18.0%増(同44.0%減)の1万55台、合衆新能源が67.0%増(同95.0%増)の1万32台、小鵬汽車が58.0%増(約60%減)の8250台となった。

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