6年ぶりに南紀白浜空港へ 韓国からチャーター便、和歌山

南紀白浜空港に到着した韓国からの観光客(3日、和歌山県白浜町で)

 和歌山県白浜町の南紀白浜空港に3日、韓国の仁川国際空港からの国際チャーター便が到着した。約6年ぶり52回目になる。6、9、12日と計4往復する予定で、計約400人の観光客が、県内の観光地などを巡る。

 韓国からのチャーター便は、コロナ禍や国際関係の悪化などの影響で2018年1月から途絶えていた。白浜空港に国際チャーター便が入るのは昨年7月26日のベトナム以来約6カ月ぶり。

 3日に到着した飛行機は大韓航空のボーイング社製で、搭乗者は138人。3泊4日で円月島、橋杭岩、那智の滝など県内各地を回ったり、ゴルフツアーに参加したりする。

 チャーター便は3日午前10時半ごろ、空港に到着。空港では、地元観光関係者や「きいちゃん」などのご当地ゆるキャラが韓国語で「ようこそ和歌山へ」と書かれた横断幕を手に出迎えたり、ミカンジュースを配布したりした。

 出迎え前には白浜空港国際線ターミナルビルで、チャーター便歓迎セレモニーがあり、岸本周平知事ら約40人が出席した。

 岸本知事は「大勢の協力で、韓国からのチャーター便を実施することができた。ぜひ定期便にしたいと思っている」、二階俊博衆院議員は「アジア、世界平和のために両国の友好、親善をさらに深めたい」と協力を呼びかけた。

 県によると、今後、国際チャーター便が白浜空港へ入る予定は現時点で入っていないという。

© 株式会社紀伊民報