ヨーグルト、猛暑で伸長の飲むタイプ強化 GABA配合も 日本ルナ

日本ルナは今春夏、心と体の健康を意識した新商品や、猛暑を背景に需要が高まったドリンクタイプの春向けフレーバーを通して、ヨーグルトの喫食シーンを拡大する。

「ときめきヨーグルトカンパニー」を掲げる同社は、これまでコーポレートカラーに近いスイーツ寄りの商品に注力してきた。近年タンパク質やストレス緩和など健康ニーズが高まっていることから、改めておいしさと健康を両立した商品を打ち出す。

春夏の目玉商品となるのが、高たんぱく・脂肪ゼロでありながらスイーツのような味わいが楽しめる「スキル」シリーズ。独自のスキル菌を使った濃厚でクリーミーな舌触りが特長で、昨年12月には内容量やパッケージを見直して、よりデザート感覚で手軽に食べられるよう刷新した。「スキル バニラ」「同 同 ぶどうソース ナタデココ入り」「同 同 焦がしカラメルソース」を一部SMなどで取り扱っている。

3月25日から「味わいとコクのむヨーグルト」(230g、参考小売価格税込み214円)を発売する。生きて腸まで届くビフィズス菌HN019を使用し、ストレス緩和によいとされるGABAを100㎎配合した。「コロナ禍以降、非常にストレスフルな状況が続いている。心身の健康に向けた商品として提案していく」(嘉藤一郎営業本部営業企画部長兼営業企画課長)とし、来年以降の機能性表示化を目指す。

主力のバニラヨーグルトでは、食べるタイプのフレーバー品ほか、猛暑で需要が高まる飲むタイプの春向けフレーバーを投入。2月5日発売の「のむバニラヨーグルト 山梨県産 白桃」(170g、税込み172円)は、生クリームと卵黄を使用し滑らかに仕上げたアイスのようなデザートヨーグルトで、桃色のパッケージで売場に季節感を演出する。

「フレーバー品のメーンターゲット層は女性だが、プレーンタイプは男性からの支持も高い。通勤通学時や、ランチの際にお弁当と一緒に飲む、おやつの時間帯に一息できるといったシーン訴求も継続していく」(同)とし、商談でも一定の手応えを得ている。

© 株式会社食品新聞社