31歳ベルナルジが母国復帰へ…“ミネイロンの悲劇”で90分間ピッチに立った164cmドリブラー

元ブラジル代表MFベルナルジ(31)[写真:Getty Images]

元ブラジル代表MFベルナルジ(31)が今シーズン限りで欧州を去るようだ。ブラジル『グローボ』が伝えている。

ブラジル代表通算14キャップを誇るベルナルジ。フェリペ・スコラーリ第二次政権時代に名を上げた164cmの小柄なドリブラーは、母国開催の2014ワールドカップ(W杯)にも出場し、“ミネイロンの悲劇”として知られる準決勝のドイツ代表戦では90分間プレーした。

ただ、奇しくもこの一戦が21歳にして、セレソンでのラストゲームとなったベルナルジ。当時ウクライナのシャフタールに所属し、2018年夏にプレミアリーグはエバートンへとステップアップするも、中盤を飛ばしたロングボール攻勢も厭わない残留ノルマのクラブで本領発揮とはいかず、2021年夏、29歳で中東UAEへの移籍を決断した。

現在はギリシャ1部・パナシナイコスでプレーし、チームの命運を左右する存在の1人として、今季公式戦35試合5ゴール5アシスト。首位PAOKと勝ち点「3」差のチームでアンタッチャブルな立ち位置を確立する。

また、4日に行われた宿敵オリンピアコスとのナショナル・ダービーでは決勝点をマーク。しかし試合後、今季限りとなっている契約を延長しないことをTVカメラの前で明言。いくつかのクラブと交渉中であることを明かしている。

『グローボ』によると、欧州進出前にユース時代から所属した古巣アトレチコ・ミネイロ(MG)がベルナルジとの契約交渉を順調に進めているとのこと。2013年8月、南米制覇を置き土産にアトレチコMGを去った男は、今年夏11年ぶりに古巣へ帰るようだ。

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