丸山礼、変身すると“すっぴん”になるスーパーヒーローに。「なんだかすごすぎて自分に引いている時がある」

丸山礼が、TBS系で2月24日放送のドラマ「すっぴんヒーロー」(午後2:00。一部地域を除く)で主演を務める。変身すると最強パワーを手に入れる代わりに“すっぴん”になってしまうという、悩めるスーパーヒーロー・広岡ひろこ(丸山)の恋と勇気と葛藤を描く。

「すっぴんヒーロー」は、新感覚のヒーロー・ラブコメディー。主人公のひろこは、スーパーマーケットの店員として働く傍ら、町の平和を守るために日々こっそりと活躍するスーパーヒーローだ。責任感が強く、困っている人がいたら見過ごせない性格の心優しきヒーローだが、誰もが想像するカッコいいスーパーヒーローの姿からは程遠く、変身すると超人的なパワーを手に入れる代わりに、すっぴん・眼鏡・スウェットという、何とも言えないスタイルになってしまうのだ。ちまたで“すっぴんヒーロー”と呼ばれているひろこは、過去のトラウマから、自分のすっぴんが恥ずかしく自信が持てないため、ヒーロー姿の自分を見られないよう正体を頑なに隠しながら戦っている。

そんなある日、ひろこは町の交番に赴任してきた爽やかな警察官・藤崎に出会い、一世一代の恋に落ちる。なんとか初デートにこぎつけ、2人の距離も徐々に縮まっていくのかと思いきや、町に怪しい悪の気配が忍び寄り…。自分の正体を知らない藤崎の横で、ヒーローとして戦わなければいけない責任感と、好きな人にすっぴんを見られたくない乙女心の間で葛藤するひろこ。はたして、ひろこは町の平和と恋心の両方を守ることができるのか?

ドラマを手掛けるのは、TBS入社4年目の國府美和プロデューサー。「テレビや映画の中で活躍するスーパーヒーローたちは変身すると決まって格好よくなるけれど、現実世界のヒーローたちはどうだろう? 自分や誰かのために一生懸命戦っている人たちこそ、映画の中のヒーローみたいにピカピカのヒーロースーツに身を包むなんてできなくて、自分自身に対するみじめさや不甲斐なさを抱えながらもボロボロの姿で“敵”に立ち向かっているのではないだろうか」という思いからこのオリジナルドラマを企画したそう。

脚本は「パパとムスメの7日間」(TBS系)や「プリティが多すぎる」(日本テレビほか)などのコメディードラマを中心に、数多くの作品を手掛けてきた荒井修子氏が担当。ステレオタイプの価値観があちこちで揺らぎ始めている今だからこそ、「どんなに格好悪くても、頑張っている人が一番格好いい。今日もボロボロになりながらも目の前の現実と戦っている“格好悪いスーパーヒーローたち”への応援歌となるドラマになるように」という願いを込めて、コミカルで笑って泣ける物語を描いていく。

タレントとして活躍する丸山は、「#家族募集します」(TBS系)で初の連続ドラマレギュラー出演し、演技に挑戦。昨年初主演を務めた「ワタシってサバサバしてるから」(NHK総合)では、“自称サバサバ女”の強烈キャラクターを癖たっぷりに熱演して話題を呼んだ。

そんな丸山は「丸山が主演を任せていただける人間になれたのは、今までお世話になった皆さまのおかげです。心からめっちゃありがとうございます。なんだかすごすぎて自分に引いている時がありますが、ここはやはり堂々とせねばと少し背伸びしてみたりしながら、演技の世界においては日が浅く右足くらいしか踏み込めておりませんが、先輩の俳優の皆さん、スタッフさんたちにいろんな力をお借りしながら“すっぴんヒーロー”を演じました」と、主演としての起用に感謝しながら撮影に臨んだことを伝える。

そして、「プロデューサーの國府さんとは同い年ということもあり、絶対にお互いの役に立ちたい、一緒にこの世界の階段を駆け上がりたいという気持ちが常々ありました。職業柄、ちょっとやはり笑わせて盛り上げたいなという気持ちを抑えて抑えて・・・普段コメディー色強めの役が多い私の味みたいなものをだいぶ薄めて、その上とろみをつけて『人らしさ』をプラスして、そんな中でコンプレックスとともに毎日を生きるような人生の『渋み』も垣間見える『広岡ひろ子』という等身大の女の子が出来上がったと思います」と役柄を紹介。「トラウマやコンプレックスから自分を否定し続けるのは一旦やめて、そばにいてくれる人と手をとって笑い合って幸せになっていい資格がこの世のみんなに平等にあるんだ、って思わせてもらいました。見てくださる皆さんにもそれが伝わったらいいなと思います」と、アピールしている。

國府プロデューサーは、丸山について「“すっぴんヒーロー”という一風変わった役を本当にキュートに演じていただきました。オレンジ色のマントを翻す姿は頼もしいヒーローそのもので、『こんなヒーローが本当にいたらな~』と思わずにはいられません。撮影現場を日々笑いに包んでくださる、とってもすてきなヒーローでした」と賛辞を送る。

加えて、「荒井修子さんに書いていただいた、心をくすぐられる宝物のような脚本を基に、まさにスーパーヒーローのようなキャスト・スタッフの皆さまと一丸となって作り上げました。明るい気持ちになれる愛らしい作品になっていると思いますので、ぜひたくさんの人に見ていただけますと幸いです」と視聴を訴えている。

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