【米大統領選2024】サウスカロライナ州予備選、バイデン氏が圧勝 民主党指名争い初戦

今年11月の米大統領選に向けた与党・民主党の候補者選びの初戦となる南部サウスカロライナ州の予備選が3日あり、ジョー・バイデン大統領が圧勝した。

バイデン氏は得票率96%超で、作家マリアン・ウィリアムソン氏(2%)とディーン・フィリップス下院議員(1.7%)を大きく引き離した。

BBCがアメリカで提携するCBSニュースは、得票に応じて割り振られる代議員55人全員をバイデン氏が獲得すると報じた。

民主党の候補者指名争いでは、実質的にバイデン氏に対抗できる人物は出ていない。バイデン氏は野党・共和党のドナルド・トランプ前大統領を「敗者」にすると誓った。

サウスカロライナの有権者が「勝利に導いてくれると確信」

バイデン氏は2020年大統領選を振り返り、サウスカロライナ州の有権者が自身の選挙戦を「活気づけてくれた」と述べた。そして、同州の有権者が2024年大統領選での勝利に導いてくれると「確信している」とした。

サウスカロライナ州の人口の約25%は黒人が占める。2020年にバイデン氏に予備選での初勝利をもたらし、民主党候補者指名の獲得に貢献したのは、同州の黒人有権者だった。

バイデン氏は1月27日、サウスカロライナ州での集会で、「私が大統領になれたのは、みなさんのおかげだ」と語った。観衆のほとんどは黒人だった。

「みなさんのおかげでドナルド・トランプ氏は敗者となり、みなさんのおかげで私たちはまた勝利し、再びトランプ氏を打ち負かすことができる」

バイデン氏は2023年4月に、2024年大統領選で再選を目指すと正式に表明。国は極めて重要な局面にあり、「この仕事を終わらせる」にはもっと時間が必要だと有権者に語った。

民主党の候補者選びは、前回の2020年までは共和党と同様にアイオワ州が初戦だった。しかし、バイデン氏は今回、民主党の初戦をサウスカロライナ州で実施するよう、党の規則を変更するよう強く働きかけた。

選挙戦でバイデン陣営の顧問を務める人物はBBCに対し、「党の多様性を反映した(選挙)プロセスにするための」動きだと語った。アイオワ州では、白人が人口の大多数を占める。

(英語記事 US elections: Biden wins South Carolina Democratic primary

© BBCグローバルニュースジャパン株式会社