ヤマトHD、通期業績予想を下方修正 委託費など単価上昇

Shinichi Uchida

[東京 5日 ロイター] - ヤマトホールディングスは5日、2024年3月期の連結業績予想を下方修正すると発表した。宅配便収入が想定水準を下回って推移し、国際輸送の減少傾向も継続した。委託費を中心に下払い経費の単価上昇なども響いたとしている。

営業収益は前年比2.0%減の1兆7650億円(従来1兆7850億円)、営業利益は同33.4%減の400億円(同650億円)、純利益は同21.6%減の360億円(同520億円)に見直した。IBESがまとめたアナリスト12人のコンセンサス予想では通期の営業利益の平均値は701億円だった。

ヤマトHDは同日、労働力人口の減少など環境変化を見据えたグループ中期経営計画も公表した。最終年度の27年3月期に営業収益2兆─2兆4000億円、営業利益1200─1600億円、純利益800─1000億円を目指す。自己資本利益率(ROE)は今期予想の6%に対し12%以上を目標に掲げた。

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