1700人が力走、4年ぶり 上富田町で「口熊野マラソン」、和歌山

一斉に町役場近くをスタートするフルマラソンの参加者(4日、和歌山県上富田町朝来で)

 第26回紀州口熊野マラソン(実行委員会主催、紀伊民報など後援)のフルマラソンとハーフマラソンが4日、和歌山県上富田町朝来の町役場近くを発着点にあった。コロナ禍の影響で通常開催は4年ぶり。計約1700人が町内を巡るコースを力走した。

 当日は、前日から降っていた雨が上がって絶好のマラソン日和になった。参加ランナーは、富田川沿いの国道や県道を駆け抜け、世界遺産に登録されている八上王子跡や稲葉根王子跡の近くも走った。今年は梅の花が見頃を迎えており、ランナーを楽しませた。沿道では住民らが「頑張れ、頑張れ」と声援を送った。ボランティアは給水所で飲食物の提供をしたり、交通整理や案内などをしたりして運営を支えた。

 上富田文化会館周辺には飲食ブースなどが並び、ステージイベントが会場を盛り上げた。

 フルの総合優勝は、男子が山地伸哉さん(旭ダイヤモンド)で2時間25分46秒、女子が阿萬香織さん(65BASE)で2時間59分5秒。ハーフの総合優勝は、男子が都築勇貴さん(TSP)で1時間8分30秒、女子が田中裕理さん(モクレンRC)で1時間23分10秒だった。

 3日には小学生を対象にした3キロと2キロの部があり、計232人が走った。

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