日韓の差は「勝利への執念」、韓国メディア指摘...直接対決実現しても「恐れる必要なかった」

サッカーAFCアジアカップ準々決勝が2024年2月3日、カタールで行われ日本がイランに1-2で敗れた。日本のライバル韓国では複数のメディアが速報し、独自の視点から日本の敗因を分析した。韓国は準々決勝でオーストラリアを延長戦の末2-1で破り準決勝進出を決めた。

「日本はFIFAランキングでアジア最高を誇った」

1次リーグD組2位の日本は決勝トーナメント1回戦でバーレーンを3-1で破りベスト8を決めた。準々決勝戦は前半28分にMF守田英正(28)のゴールで先制するも後半10分に同点とされ、後半アディショナルタイムにPKを献上。これを決められ1-2の逆転負けを喫した。

今大会優勝候補筆頭の日本の敗戦を韓国メディアは冷静に分析。スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、「『歴代最強』と呼ばれた日本、『4強進出』韓国との相違点あった→『勝利への執念が足りない』」とのタイトルで記事を公開した。

同メディアは「日本は国際サッカー連盟(FIFA)ランキング17位で、21位のイラン、23位の韓国よりも上にランクされ」とし、「最近の国際親善試合ではドイツ、カナダ、チュニジア、ペルー、エルサルバドルなどを相手に大勝を収め、最高のコンディションを披露した」と解説した。

記事では「戦力も充実していた」と評し、「MF久保建英(22)とMF三笘薫(26)が並ぶ攻撃陣と、MF遠藤航(30)、守田が息を合わせる中盤は高い評価を得ていた。守備陣もDF冨安健洋(25)やDF板倉滉(27)、DF菅原由勢(23)ら欧州で活躍する選手が揃っており他のどのチームにも負けないと思われた」と解説した。

「日本が8強で脱落するという衝撃的な結末」

十分な戦力が揃っている中でイランに負けたのは「勝利への執念」が足りなかったとし、一方の韓国には日本と異なり「勝利への執念」があったと指摘した。韓国は決勝トーナメント準々決勝のオーストラリア戦で、前半42分に先制されるも後半アディショナルタイムに同点とし延長前半に逆転。まさに「勝利への執念」で死闘を制した。

スポーツ朝鮮は、森保一監督(55)の采配にも言及。日本の「『勝利への執念』は監督の交代カードにも見られなかった」と指摘した。

韓国メディア「オーマイニュース」(WEB版)は、「歴代最強だった日本のサッカーはなぜこのようになったのか」とのタイトルで記事を公開した。

記事は「アジアカップでの日韓戦はない」と書き出し、「歴代最強とまで言われた日本代表が8強で脱落するという衝撃的な結末を迎えた」とした。そして「韓国の決して諦めない精神力は海外メディアから称賛され、韓国が16強で日本と対戦しても恐れる必要がないことを実力で証明した」との見解を示した。

1次リーグD組の日本とE組の韓国は、1次リーグの結果次第で決勝トーナメント1回戦で対戦する可能性があった。日本、韓国ともに1次リーグそれぞれ2位で通過したため決勝トーナメント1回戦で日韓戦は実現しなかった。

© 株式会社ジェイ・キャスト