人民銀、金融機関の預金準備率を0.5ポイント引き下げ―中国

中国人民銀行は5日から金融機関の預金準備率を0.5ポイント引き下げることを決定しました。

中国人民銀行(中央銀行)は5日から金融機関の預金準備率を0.5ポイント引き下げることを決定しました。

預金準備率とは、各銀行が吸収した預金の中から中央銀行への預け入れを義務付けられている比率のことであり、これは金融の安全を保障するためであるとともに、中央銀行がマクロプルーデンス調整を行う上で重要な政策ツールの一つでもあります。

試算によると、今回の預金準備率の0.5ポイント引き下げにより、市場に供給できる長期流動性資金は約1兆元(約20兆6300億円)ということです。つまり、預金準備率の引き下げにより、銀行には1兆元に上る低コスト資金が増えることになり、複数の銀行は、こうした好材料をできるだけ速やかに融資に反映させ、実体経済に対するてこ入れをさらに強化していきたいとの姿勢を示しています。

一般的には、春節前後は銀行からの現金引き出しがピークを迎えます。データによると、ここ数年、春節前の現金引き出し規模はいずれも2兆元(約41兆2600億円)を上回っています。そのため、春節前に引き下げ政策を実施することで、春節期間中の資金需要によりよく対応できるということです。(提供/CRI)

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