巨人からソフトバンク入りのウォーカー 他球団は「本塁打王のダークホース」と警戒

4年ぶりのV奪回を狙うソフトバンク。春季キャンプでは西武からFA移籍した山川穂高がフリー打撃でサク越えを連発したことがメディアで大きく報じられているが、巨人からトレードで獲得したアダム・ウォーカーも鋭いスイングを見せて順調な調整ぶりをアピールしている。

他球団の関係者は「怖い選手ですよ。外国人選手は変化球の配分が多い日本野球への対応に苦しむケースが多いのですが、ウォーカーは変化球を打つのがうまい。外野の守備に難があったので巨人でレギュラーに定着できなかったが、指名打者があるパリーグに移籍したことで打撃に集中できる。常時出場すれば、30本塁打をクリアできる力は十分にある。本塁打王争いのダークホースになるのでは」と警戒を強める。

お気に入りの髪型変えて「成功したい思い」表現

メジャー経験がなく、推定年俸30万ドル(約3400万円)の格安で巨人に移籍してきたのが22年。124試合出場で打率.271、23本塁打、52打点と期待以上の働きを見せる。3倍増の年俸1億円で2年契約を結んだが、昨年は57試合出場で打率.263、6本塁打、20打点と不本意な成績に。スタメン出場は25試合にとどまり、好調をなかなか持続できなかった。

ソフトバンクで成功したい思いは、身なりにも表れている。巨人在籍時にトレードマークだったドレッドヘアは短髪に。米国時代からお気に入りだった髪型に区切りをつけ、精悍さが増した風貌で野球に取り組んでいる。山川、近藤健介、柳田悠岐と共に打線の中軸として機能すれば、リーグ屈指の破壊力を持つ打線になる。新天地で光り輝けるか。(中町顕吾)

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