機内で6時間近く待たされた乗客らの不満爆発、カウンターに詰め寄る―中国

複数の中国メディアによると、湖北省武漢市の空港で、乗客が機内で6時間も待たされる出来事があり、物議を醸している。

複数の中国メディアによると、湖北省武漢市の空港で、乗客が機内で6時間も待たされる出来事があり、物議を醸している。

騒動があったのは3日。武漢天河国際空港を午前11時すぎに離陸する予定だった中国南方航空CZ6513便が大幅に遅延し、最終的に欠航となった。現場で撮影された動画には、当事者とみられる乗客らが同航空会社のカウンターに詰め寄る様子が映っている。

乗客によると、たびたび遅れるとの案内があり、午後3時ごろにようやく機内に案内されたものの、「荷物を積んでいる」との理由で1時間半待たされた。乗客はおとなしく待っていたが6時になっても出発しないことから乗務員らに状況を確認し始めたという。

カウンターに詰め寄った乗客の女性は「調べたら私たちより後の便が次々に離陸していた。どうして私たちの番は永遠に回ってこないのか。3時に搭乗して今何時?。もうすぐ9時よ。機長は今に至るまで一度も顔を見せていない。(機内では)子どもは顔が真っ赤になっていた。高齢者がたまらず機長に確認しようと操縦席に向かったところ、乗務員に騒ぐなと言われた。機内から23回も警察に通報した。警察は到着していたが、機長の同意がないとドアが開けられないとの理由で入ってこられなかった」などと訴えた。

さらに、「機長は一切の説明をしていない。機長が全力で管制やグランドスタッフとコミュニケーションを取っていると言っていたが、さっきグランドスタッフに確認したら機長からの連絡は一切なかったと言っていた」と指摘。「南方航空に電話をして他の航空会社への乗り換えを求めたが、天気の問題は不可抗力だからと拒否された。天気が原因なら1機も離陸できないはず。でも離陸している飛行機はあった。これが天気の原因なのか」などとも語り、周囲の他の乗客から拍手が起こった。

南方航空のカスタマーサービスは4日の取材に「この状況に関する連絡はまだ受けていない」と説明。フライトの遅延については「もし長時間であれば現場の様子を見て判断する。一般的には乗客を飛行機から降ろしてホテルなどを手配して休んでもらう。臨時の場合は空港や客室乗務員の現場の判断になる。緊急事態に柔軟に対応しなければならない」と回答したという。

ネットユーザーからは「機内に4時間もいたら息苦しくなるのに6時間とは」「遅れるのは仕方ないが6時間も機内に乗せておくのは問題だろ」「他の航空会社の便は正常に飛んでたしな」「南方航空の問題対応の態度はいただけない」「離陸できないなら乗客を一度降ろせばいいだろうに。1時間ならまだ理解できるが6時間も?。天気の問題だけで片付けるのはひどいと思う」「問題の根本は乗客にきちんとした説明がなかったこと」などの声が上がっている。(翻訳・編集/北田)

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