中国が韓国最大の越境EC輸入元に

中国は初めて米国を抜き、韓国にとって最大の越境EC輸入元となりました。

韓国統計庁がこのほど発表した最新データによると、韓国では2023年の中国からの越境EC輸入額が前年から121.2%の急増で3兆2000億ウォン(約3540億円)を超え、韓国全体の越境直接購入額の48%を占めました。中国は初めて米国を抜き、韓国にとって最大の越境EC輸入元となりました。

韓国の消費者がネット通販による越境ECで購入した商品を具体的にカテゴリー別で見ると、スポーツ・レジャー用品の増加率が6割以上に達し、次いでアパレル・ファッション類と生活・カー用品類の直接購入金額も3割から4割の増加となりました。中国の越境直接購入市場が急拡大している主な要因としては、韓国の高い物価を背景に、中国の越境ECプラットフォーム2社が、中国の販売者と韓国の消費者を直接つなぐことで、価格競争力を高めていることがあります。このほかにも、豊富な商品の種類、多様な販促プロモーション、早くて効率的な配送、無料返品、全額返金保障政策などが韓国の海外通販消費者の人気を集めています。

中国越境ECプラットフォームは今後も引き続き消費ユーザー層を拡大するため、現地戦略を強化し、手数料ゼロで韓国ブランドを誘致し、消費者が中国からの越境商品と韓国の現地商品を一括で注文できるようにしています。構成するブランドが増えるのに伴い、中国の越境ECプラットフォームのターゲットユーザーは中高年層にも拡大されつつあります。

中国の越境ECの発展は韓国の消費者が恩恵を受けるだけでなく、韓国の物流業界にも恩恵を及ぼしています。国境を越えた物流小包を大量に扱うようになったことで、韓国国内では2023年第4四半期の物流企業の業績が改善したほか、韓国の航空業界も中国からの貨物チャーター便を増やすことで業績の伸びをけん引する方針を示しています。(提供/CRI)

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