インテルに敗れるも好セーブ連発…33歳シュチェスニーはユベントスと“生涯契約”?

ユベントスの屋台骨・シュチェスニー(左)[写真:Getty Images]

ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニー(33)はこのままユベントスで選手キャリアを終えることになりそうだ。

4日、セリエA首位のインテル、同2位のユベントスが、インテルの本拠地ジュゼッペ・メアッツァで対戦し、1-0とホームチームが勝利。勝敗を分けたのはユベントスDFフェデリコ・ガッティのオウンゴール、ただひとつとなった。

勝利したインテルは、実にカルチョらしい戦術的工夫の詰まった戦いでイタリア・ダービーを制した格好だが、前述の通り決勝点はオウンゴール。ユベントスはゴールマウスを守るシュチェスニーが好セーブを連発し、“0-3ゲーム”と言ってよいところを最小スコアによる敗戦とした。

このシュチェスニー、今季序盤のサッスオーロ戦(2●4)で3失点に絡むミスをするなど、時折“やらかしてしまう”感がどうしても否めないが、やはり本来のシュートストップは一級品。長いシーズンを考慮すれば、勝ち点を拾えるGKと言えるだろうし、PKストッパーとしても名高い。

その契約に目を向けると、今季開幕前に2025年6月までの自動延長が決まり、本人は繰り返しクラブへの愛着を公言。イタリア『カルチョメルカート』はインテル戦後、シュチェスニーについて「引退を考えるにはもちろん早すぎるし、生涯契約がそこにあると言ってもよい」と論じる。

どうやら2025-26シーズン以降の新契約については、現状2年総額1500万ユーロ(約23億9000万円)の年俸がネックとなって交渉が停滞中。それでもクラブと選手、互いに歩み寄りの姿勢があることが判明しており、2025年6月を迎えるまでにゆっくり協議を進めれば、おのずと契約延長まで達すると考えられている。

ここ2〜3年、成績も財政も苦しいユベントスをチームリーダーの1人としてピッチ内外で支えてきたシュチェスニー。減俸を伴う契約延長はごく自然な流れといったところか。

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