「この値段でこのおいしさ…」新宿で“矯正展”開催中 売り切れ必至“刑務所製”「キャピック」商品とは?

売り場には話題の「ブルースティック」などが並ぶ(2024年2月都内/弁護士JP編集部)

新宿駅西口広場イベントコーナーでは2月2日から、「新宿矯正展」が開催されている。1点で10万円を超える家具から、食品やバッグ、日用品といった幅広い商品の展示・販売が行われるが、これらの多くは刑務所で製作されたものとなっている。

刑務所作業製品は「キャピック商品」と呼ばれ、その売り上げの一部は公益財団法人矯正協会を通じて、犯罪被害者支援団体の活動に助成されており、平成17年度から令和4年度までに、累計8000万円の支援が行われている。

売り切れ必至?担当者に聞いたオススメ商品は…

「キャピック商品」は「質がよく安価」であることが特徴。そんな「キャピック商品」のなかでも、「新宿矯正展」に並ぶおすすめの商品について、主催する府中刑務所の担当者に聞いたところ、担当者からは「あくまで個人的な感想ですが…」としつつ「ブルースティック」と「横浜刑務所で作ったパスタ」の2つが挙げられた。

「ブルースティック」はSNSでも話題の商品で、以前「キャピック商品」を取り扱う「キャピックショップなかの」を取材した際にも、その人気について触れている。

刑務所で作られた「洗剤」が人気すぎて高額転売も? 知られざる“キャピック製品”の魅力

同商品は横須賀刑務支所で製作されている固形の洗濯せっけんで、ワイシャツの襟や泥汚れなど、頑固な汚れが落ちると評判だ。

液体の「ブルースティック」も併せて販売されていた。(2024年2月都内/弁護士JP編集部)

一方、「横浜刑務所で作ったパスタ」は以前から「細うどん」などで話題となっていた、横浜刑務所の乾麺で、こちらについて府中刑務所の担当者は「他にもおいしいパスタはあると思いますが、この値段でこのおいしさの麺というのは…」「いま一番人気の商品かもしれません」と語っている。

横浜刑務所の文字と、青いパッケージが目を引く(2024年2月都内/弁護士JP編集部)

いずれも人気の商品とのことなので、品切れには注意が必要だ。また「キャピック商品」の中にはインターネットでの販売もあるのでそちらも確認してみてほしい。

「新宿矯正展」では商品の販売以外にも、刑務所に関する情報や、昨年から始まった、被害者の心情等を、少年院や刑務所にいる加害者に伝達する「被害者心情等伝達制度」についての広報活動が行われている。

開催は2月8日まで。おでかけや、仕事・学校終わりに立ち寄ってみてはいかがだろうか。

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