JR西労組、ベア1万円要求 前年の3千円から大幅に引き上げ

 西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)は5日、大阪市で中央委員会を開き、2024年春闘で月額1万円のベースアップ(ベア)を要求する方針を決めた。ベア要求は3年連続。23年の3千円から大幅に引き上げた。新型コロナウイルス禍の影響緩和で業績は回復しており、士気向上や離職防止のために不可欠と判断した。6日に要求書を提出する。

 JR西労組は「物価上昇への対応のほか、他業界に対する採用面での競争力を強化する必要がある」と述べた。

 JR西はコロナ禍の影響を受けた21、22年はベアを見送ったが、影響が和らいだ23年は、組合側の要求に対して満額回答となる一律月額3千円のベアを実施した。

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