パリ五輪に臨む卓球日本代表から伊藤美誠（23）が落選したことが、中国のネット上でも大きな話題になっている。
日本卓球協会は5日に会見を開き、パリ五輪代表選手を発表した。男女シングルスはすでに張本智和（20）と戸上隼輔（22）、早田ひな（23）と平野美宇（23）が決まっていたが、団体戦に出場する3枠目として女子は張本美和（15）、男子は篠塚大登（20）が選ばれた。東京五輪で金、銀、銅メダルを獲得した伊藤は落選した。
中国メディアもこの発表を速報しており、中国体育は張本美和の選出について「日本卓球界で初めて兄妹が同時に五輪に出場することになる」と報じた。九派新聞は「伊藤美誠はパリ五輪に無縁、張本兄妹が共に出場」と伝えている。
中国のSNS・微博（ウェイボー）では「うわっ、美和か」「美和、おめでとう」「張本家の勝利だ。兄妹そろって五輪へ」「予想通りだ」「美和は今、シングルスでもダブルスでも勢いがある。これは納得の選考だ。15歳の若さで五輪出場はすごい」などの声が上がった。
一方で、伊藤については「伊藤は団体にも出場できなくなったのか（涙）」「実績もあったし、外すのは決断だったな」「驚いた…日本は女子団体で決勝に進めないかも。伊藤は中国以外の国には強かったからな」「伊藤は日本卓球史に名を刻んだ選手だし、シングルスで出られないなら団体にも出ないという気持ちもわかる」などのコメントが寄せられている。
伊藤はシングルス代表を逃した際、「団体戦に選出されても、出るかどうかははっきり決まっていない。昔からの目標で、いいところでやめたいというのが一番なので、これで終われない気持ちもあるけど、終わりたいという気持ちもある。いいところで終わりたいから、もう少し頑張る」と複雑な胸中を語っていた。（翻訳・編集/北田）
