能登の復興願いライトアップ 東京タワー、歌舞伎の幕の色に

能登半島地震からの復興を願い、雪の中ライトアップされた東京タワー=5日夜、東京都港区

 東京タワーが5日、歌舞伎の幕の色になぞらえて紫色、柿色、もえぎ色の3色にライトアップされた。「歌舞伎のまち」を売りにする石川県小松市などが主催し、能登半島地震で大きな被害を受けた同県の復興への願いを込めた。

 縦に細長く配色されて30秒ごとに変化する演出で、照明デザイナーの石井幹子さんが手がけた。雪が降る寒空の中、行き交う人の目を楽しませた。

 小松市には歌舞伎十八番「勧進帳」の舞台として知られる安宅の関があり、3月16日には北陸新幹線小松駅の開業を控える。宮橋勝栄市長は点灯式で「(被災地は)まだ厳しさが続いている。県一丸で乗り越えたい」と述べ、旅行などでの訪問を呼びかけた。

東京タワーのライトアップの点灯式後、写真に納まる石川県小松市の宮橋勝栄市長(右)ら=5日午後、東京都港区

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