ISS Aerospaceのチューブ発射型ドローンWASP M4-TL、ロケット発射後にマルチコプター飛行に

WASPは、半自律飛行システムの次世代技術であり、本質的に柔軟性が高く、幅広いユーザーに対してゲームチェンジャー的なコスト効率の高い能力強化を提供するという。防衛・安全保障用途には、一刻を争う探知機やエフェクターの任務が含まれる。

WASPは人が持ち運び可能で、3秒以内に展開します。ランチャーは人が物理的に操作することも、車両やインフラ、船舶に搭載すれば遠隔操作することもできる。

最初のロケット発射後、プラットフォームは従来のマルチローター飛行に移行する。ミッションに依存するが、システム全体は再利用可能だという。何年も保管でき、すぐに使用できる状態を保つことができる。

ドローンは、高性能ジンバル搭載のレンジファインダー付きEO/IRカメラと、最大1.5kgのモジュール式ペイロードシステムを装備。ペイロードを24kmまで正確に届けることができる。回復力のある通信は、共有されたリアルタイムの画像と制御オプションのハンドオーバーによって、重要な意思決定をサポートする。強力なオンボード・コンピューティングとオープンシステムアーキテクチャは、幅広いペイロードの統合と相互運用性を可能にする。エフェクターのペイロードは、パートナーとの共同開発により開発されるという。

WASPはスウォーミングが可能であり、以下を含む幅広い運用が可能だとしている。

  • 多領域の状況認識と脅威評価
  • C-SUAS、地上または海上での戦力保護任務のための待機プラットフォームとしての役割
  • 人命救助のための緊急医療の提供

ISS Aerospaceはこのコンセプトの特許を所有しており、顧客の特定の要求を達成するためにシステムを開発できる。WASPは、英国のISSOSテクノロジーズ社による防衛・安全保障用途のライセンスに基づき利用されるという。

ISS AerospaceCEO兼創設者であるライアン・ケンプリー氏は、次のようにコメントしている。

ケンプリー氏:WASPは、社内で相当な研究開発が行われ、現在では、顧客のニーズを満たすための迅速な反復が可能な、実行可能なプロトタイプとなっています。ISS Aerospaceは、パートナーとの共同作業で豊富な経験を積んでおり、WASPの可能性に興奮しています。 このシステムは、幅広い用途と明確な戦術的優位性を提供するため、そのさらなる開発と活用に大きな関心が寄せられると予想しています。

WASP M4-TLの仕様

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