福山港内港埋め立てに知事「前向き」意向 福山市長と会談で 産業用地確保へ県に協力要請 広島

広島県福山市の枝広直幹市長と湯崎英彦知事が5日、広島市で会談しました。湯崎知事が福山港・内港の埋め立てについて、前向きな意向を示しました。

会談は広島市の縮景園で行われ、茶道・上田宗箇流の家元からもてなしを受けました。

枝広市長は、産業界からの要望として、新たな産業団地の創出や福山港内港の埋め立てについて県に協力を求めました。

枝広市長
「産業用地は福山で造ったら、すぐにこれが売れる。それだけ産業用地が不足している」

湯崎知事
「民間遊休地の積極的な情報収集であるとか、それを仲介していくことを行うことで多様な企業ニーズに対応した産業用地の確保に取り組んでいきたい」

1月、福山商工会議所から要望のあった埋め立てをめぐっては、湯崎知事が該当するエリアの港湾計画で、プレジャーボートの係留施設の整備を予定しているとしながらも、福山市側の相談に応じていく考えを示しました。

湯崎知事
「(内港の埋め立てについて)市として前向きに進めるとあれば、われわれも前向きに考えていきたい」

枝広市長
「(周辺の住民と)合意形成ができる目途がたったら、知事の方にも港湾計画の変更等のご相談をさせていただく」

福山市は産業用地の確保に向けて、新年度の一般会計当初予算案に調査に関わる経費として1327万円を計上する方針です。

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