茨城県内大雪、県北で警報 6日も降雪見込み、交通影響警戒呼びかけ

雪が降りしきる中、JR水戸駅南口を歩く人たち=5日午後2時14分、水戸市宮町

本州の南岸を進む「南岸低気圧」の影響で、茨城県内は5日昼過ぎから広い範囲で雪が降り、県北地域に大雪警報が出された。6日も引き続き雪や雨が降る見込みで、水戸地方気象台は大雪や路面凍結による交通への影響、農業施設への被害などに警戒するよう呼びかけている。

気象台によると、6日も朝にかけて断続的に雪が降る見込みで、同日午後6時までの24時間降雪量はいずれも多いところで北部が12センチ、南部が10センチの予想。風も強まることが予想され、北部と南部で5日夕方から6日昼ごろにかけ、海上で15メートル、陸上で12メートルの風が吹き、風雪による見通しの悪化が続いている。

降雪の影響で、県西地域などの公立学校は下校時刻を早めた。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)や常磐自動車道の一部が通行止めとなったり、線路脇の竹が倒れるなどして、JR水戸線や水郡線が運転を見合わせたりした。

同県水戸市宮町のJR水戸駅前では、午後2時ごろ、雪が降りしきる中、寒さに身を縮めて歩く人や、傘に雪を積もらせながら駅に向かう人の姿が見られた。

気象台や県警は、路面の凍結や冬用タイヤの装着、速度を控えた安全運転のほか、架線や電線への着雪、農作物の被害に注意を呼びかけている。

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