フジが低視聴率にあえぐ「月曜ドラマ」の苦境…主演の永野芽郁、奈緒は“朝ドラで共演”実力派なのに

フジテレビ系の月曜日のプライムタイムドラマ2本が苦戦中だ。

1月29日、永野芽郁主演の『君が心をくれたから』(午後9時放送)の第4話が放送され、世帯平均視聴率が5.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)であることがわかった。第3話からは0.2ポイントの微減となった。

いっぽう、22時放送の『春になったら』は、同日放送の第3話の世帯平均視聴率が5.8%。こちらは「とんねるず」木梨憲武と、奈緒がW主演を務めるドラマで、数字の面では前週をキープする形になった。

「『君が心をくれたから』は初回7.2%でスタートしたものの、第2話では5.8%まで急落。かつては“テレビドラマの顔”で、俳優にとっても出演することがステータスにもなっていた“月9枠”にしてはあまりに寂しい数字に見えます」(芸能記者)

同作は、幼少期に母親から虐待を受けたことが原因で自信をもてずにいる逢原雨(永野)が、交通事故に遭った朝野太陽(山田裕貴)の命を助けるため、あの世からの案内人(斎藤工)に“心(五感)”を差し出すという物語。雨は第4話の時点で、「味覚」と「嗅覚」を失ってしまった。

「民放公式動画サービス『TVer』のお気に入り数は101.7万人(2月5日現在)と、数字を伸ばしていますが、“ストーリーが暗すぎる”と賛否両論を集めています」(同前)

いっぽうの『春になったら』は、NHK連続テレビ小説『まんぷく』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』などで知られる脚本家・福田靖氏のオリジナル作品。余命宣告を受け3カ月後にこの世を去る父・雅彦と、3カ月後に結婚する娘・瞳(奈緒)の関係性を描くホームドラマとなっている。

「ネット上では、奈緒さんの好演を称賛する声があがっています。しかし、木梨さんの演技が気になる人も多いようです。

木梨さん演じる雅彦はステージ4の膵臓がんで、3カ月後に死んでしまうかもしれないという設定なのですが、雅彦はとにかく大声。“これから死ぬ人には見えない”という意見が多く寄せられました」

賛否両論寄せられる月曜ドラマの2本。それぞれの主演を務める永野と奈緒は、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(2018年)で共演した過去を持つ。

「永野さんはヒロイン、奈緒さんはその親友役として出演。朝ドラはいまや、ヒロインだけでなく、親友役も“ブレイクの登竜門”。『あまちゃん』(2013年)での橋本愛さんをはじめ、奈緒さんもこの出演をきっかけに活躍の場を広げています。

永野さんも、2021年に公開された映画『そして、バトンは渡された』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞、報知映画賞主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。

どちらも、実力派であることに違いはないのですが……」(同前)

プライベートでも交流があると言われている永野と奈緒の2人。ともにこの“苦境”を乗り越えることは出来るのだろうか……。

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