昔から提灯や行燈に張られていた和紙。灯りと相性のいい和紙の可能性を、現代的なランプや照明にも広げようと展示会が開かれています。和紙が織りなす柔らかな光の世界です。
鳥取県鳥取市のあおや和紙工房で開かれているのが、因州和紙あかり展です。
20回目の今年は、全国から60点の応募がありました。
あおや和紙工房 国森洋 館長
「大きな作品は少なかったんですけど、かなり精度の高い作品が集まりました。この展覧会を通じて和紙の可能性を感じていただければと思っています」
今年の大賞に選ばれたのは、埼玉県のURUWASHIさんの作品「明鏡止水」。
幾何学的に重なり合う和紙が幻想の世界を演出します。
あおや和紙工房 国森洋 館長
「見る角度によっていろんな表情がある作品だと思っています。下に敷いてある金属がいい働きをしていまして、角度によっていろいろ表情が出る作品です」
準大賞は、大阪府の男性の作品「灯りに寄せる想い」。
光ファイバーを通して花びらの先端まで光が届きます。
地元・鳥取県の女性の作品は、「かみはかり」。
光が直接目に入らないよう工夫されています。
作品「日ざしをあびて」も、地元の作家が作りました。
アジサイや落ち葉をあしらったランプシェードです。
あかり展には、地元の中学生の作品も並びました。流木などを活かしています。
あおや和紙工房 国森洋 館長
「光と影とか、ち密な和紙の作品が多かったということで、皆さんがどんな目で見て頂けるか、可能性を感じて頂けると思います」
因州和紙あかり展は、鳥取市のあおや和紙工房で、3月24日までです。