谷本観月が天満屋女子陸上部退部 「とても幸せな競技人生だった」

谷本観月

 天満屋女子陸上部は5日、2019年世界選手権マラソン7位の谷本観月(29)が1月末で退部したと発表した。2月からは経験を生かし、社内のランニング事業部で市民ランナーの指導やサポートに携わる。

 倉敷市出身の谷本は鈴峰女高(現・広島修道大ひろしま協創高)から13年に入社。高校まで無名の存在ながら名門で力を伸ばし、持ち味の粘り強い走りを武器にマラソンや駅伝の第一線で長年活躍した。

 マラソンの自己記録は22年の大阪国際女子でマークした2時間23分11秒。昨秋のパリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」は6位だった。現役最後のレースとなった1月の全国都道府県対抗女子駅伝では、6区区間賞で有終の美を飾った。

 谷本はチームを通じ、「憧れのチームでピンクのユニホームを着て走ることができ、さらには日の丸を背負って出場した世界選手権で入賞もできて、とても幸せな競技人生だった。11年間、たくさんの応援をありがとうございました」とコメントした。

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