DXTEEN、デビュー後9カ月…磨き上げた「表現力」に自信

JO1、INIの弟分として2023年5月にデビューした、6人組グローバルボーイズグループ・DXTEEN(ディエックスティーン)。デビュー1年足らずで既にメディアへ多数出演、そして1月31日にリリースした3枚目のシングル『Snowin’』は、グループ初となるオリコン1位を獲得した。

左からDXTEENの谷口太一、田中笑太郎

そんな勢いにのるDXTEENのメンバーから、リーダーの谷口太一(21)とグループ最年少の田中笑太郎(18)が来阪。デビューからの道のり、また最新シングルについて話を訊いた。

写真/Ayami

■ 大きい舞台になると、マインドに変化?

──改めて、デビューから怒濤の約9カ月、振りかえってみていかがでしたか。

谷口:デビューした頃はこういった取材とか番組収録とか、本当にどうしていいかわからないことがたくさんあって。いろいろと経験するなかで、ライブのMCなども「もっとおもしろくしていこう!」という意識がついてきましたね。

田中:あとは、最初に比べたら大人になったのかなって。

谷口:おお〜!(笑)

田中:ビジュアルも最初は子どもっぽい感じだったのが、だんだん大人びてきた・・・ということを、最近NICO(ファンの呼称)方にも言ってもらえて。デビューシングルのときは声変わりのちょっと出しにくい時期だったんですが、最新シングルでは、出せる音域も上がってきました。

田中が大人っぽくなった要因として、髪色の変化があるかもという結論に至った2人。「僕が一番(デビュー時から)変わってないです。したいとも思いつつ…まだいいかなって」という谷口(左)に、「太一くんに奇抜めな色が来たらもう…ね!」と笑顔を見せる田中

──田中さんは最年少。もちろんかわいらしい一面もありつつなんですが、各所での立ち居振る舞いを拝見して、肝が座っているといいますか・・・。

谷口:いや、でも意外と緊張しいなところはありますよ!舞台でのMCとかの前に「太一くん〜!」とか甘えてきたりしますし(笑)。でもここで緊張せえへんねんや、っていうときもあります。笑太郎はつかむのが難しいですね。

田中:大きい舞台になると「いこう!」っていうそっちのマインドが強くなりますね。

『Winter Land』が最新シングルでお気に入りだという田中。「初のバラードで、曲調もおしゃれ。みんなの良い声を聴かせられる曲です」

──そんな田中さんから見て、谷口さんはどんな存在ですか?

田中:太一くんはやっぱり経験が豊富なので、いろんなことを教えてくれます。例えば、韓国の練習生をしていたので、そこで習得した「緩急がつく魅せ方」とか。太一くんスタイルのダンスがあるので、いつも刺激をもらっています。あと、『Snowin’』でのラップもカッコ良くて。

谷口:うれしいですね(笑)。個人的に2ndシングルからラップパートが増えて、「ラップに対してもっと向き合いたい」と思い始めて、最新シングルでもどうしたら聴き心地がよくなるのかということをたくさん追求して、制作に取り組んでいました。

最新シングルでのお気に入りの楽曲は『Stars』と明かした谷口。「曲初めからはじけるような、今までのDXTEENで一番ハッピーになれる楽曲。パート割りもこまかくておもしろいです」

──『Snowin’』のMVも公開されていますが、ダンスはもちろん、DXTEENさんは「魅せ方」がすごく上手だなと感じます。

谷口:これはデビュー時からなんですけど、まずは楽曲に対しての細かい解釈を6人で話し合って、全員で揃えてからパフォーマンス練習を始めています。あとは、1人で踊っているメンバーの「表情」を見る練習方法も続けていて。

──表情をメインで、ですか。

谷口:ここが良くなかった、ということはその場で言うようにして、こうしたら良いんじゃない?っていう提案までセットで。一応ダンスも見るために動画は撮るんですけど、自分の目で確認するのは表情。思ったことは話し合うようにしていますね。

──過去にデビューするにあたって、チームの目標を「何事も全力で」ということを決めたとおっしゃっていたのですが、そこからまた決まりとごとは増えましたか?

谷口:その時々で目標は立てています。今はオリコン1位をとれるように(※インタビューはリリース前)とか、最近で大きいのは今年5月からの初単独ツアーを成功させること。あとは、それぞれに係を決めたりしています。楽屋を出たときの忘れ物チェック係とか・・・。

──そんな細かい係まで(笑)。

谷口:楽屋を出たときの忘れ物チェック係は今、平本健から寺尾香信に代わりました(笑)。笑太郎はSNS担当。これはしっかりと動いてくれています。今何が流行っているかとかを調べてくれるのもそうなんですけど、編集もしてくれていて。

田中:TikTokではネタ系のこととか、結構幅広くやっています。今流行っているものに僕たちらしいネタを仕込むというか。普通にやってもおもしろくないので、いきなりソーラン節を入れてみたりとか・・・アイディアがパッと出てくるんです。今はフォロワー10万人を目標に頑張っています!

■ もっとキャラクターを出していきたい(谷口)

──DXTEENさんはこれまで「かわいらしい」というイメージが先行していましたが、先日おこなわれた先輩グループのJO1さん、INIさんとの合同イベント『LAPOSTA 2024』でのユニットではお2人とも今までの雰囲気とは違ったパフォーマンスをされていましたね。谷口さんはラップを担当されていました。

谷口:僕はさっきも話していたんですけど、ラップに対しての姿勢がグッと入り出していて。「LAPOSTA」で披露したアタックの強い曲というのも経験がなかったので、新しい一面を見てもらえたかなと思います。僕の今できることを全力でしましたね。

韓国でのMV撮影を振りかえり、「『とにかくかわいく』という監督さんの要望に応えるため、探り探りやっていました。結果的に良い形になってうれしい」と笑顔をみせた谷口

──披露したラップはリリックも手掛けられたということで。

谷口:形として出したのは今回が始めてなんですけど、ラップに興味を持ち始めてから、いつか自分の思いを曲で伝えたいって思っていたんで、日々思ったことを少しずつノートに書いて、使える素材として残してはいたんです。でも、今回挑戦して見えた課題もありました。

──どういったところでしょう?

谷口:「もっとキャラクターを出したい」ということですね。僕がそういった像がしっかりとついているラッパーの方に憧れがあるので、パフォーマンスや表情ひとつにしろ、周りからのイメージをもっとつけられるようにならないとなと。

──田中さんはINIのメンバー(田島将吾、後藤威尊、松田迅)とともに、ダンスユニットを披露されました。

田中:僕が結構人見知りなんですけど、3人ともやさしくて、練習のときもすごく話しかけてくれました。今回は違った一面を見せるとかではなくて、「今の自分のスタイルを見せつけてやろう」という気持ちでやりました。ステージではとにかく楽しんで、それが伝わっていたら良いなと思います。

MVについて田中に聞くと、「僕のシーンはちょっと心配するような表情で…難しかったですね。あと、太一くんの撮影のときモニター見てたんですけど、めちゃくちゃかわいかったです」

谷口:これまでのDXTEENは曲調がかわいいものが多くて、ゴリゴリなヒップホップ系の楽曲はまだないんです。笑太郎はダンスを小さいころからやっているので、そのスキル面と、のびのびとやっているのが伝わってきて良かったですね。

田中:DXTEENでかっこいい感じも、いつかやってみたいですね。

──冒頭でも少しお話しが出ましたが、最後に5月からスタートする初単独ツアーへの意気込みをお聞かせください。

田中:初めてのツアーということで、いろいろと準備しはじめているところなんですけど、ユニットとかもできたらなと思っていますし、NICOと僕たちだけの空間なので、僕がシンプルに楽しみなんです!

谷口:DXTEENのライブとして初めて見せる姿。来ていただいた方には、また来たいなと思えるライブにしたい。リリースイベントではいろんなところをまわっているんですけど、いつもの僕らとは違う、新しい引き出しを見せたいですね。

左からDXTEENの田中笑太郎、谷口太一

DXTEENの3RD SINGLE『Snowin’』は現在発売中。5月より全国3都市(大阪・福岡・東京)を巡る初単独ツアー『2024 DXTEEN 1ST ONE MAN LIVE TOUR』を開催、詳細は追って公開される。

DXTEEN|「Snowin’」Official MV

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