Theater Play from OKINAWA 連続公演 「島口説(しまくどぅち)」「密航者 ~波濤をこえて~」上演

エーシーオー沖縄は名取事務所との共同制作『カタブイ、1995』 に続けて、『島口説(しまくどぅち)』『密航者~波濤をこえて』を新大久保 R’s アートコートにて連続上演。どちらも知られざる「沖縄の戦後」を伝える作品。

「島口説」

泣いて 笑って 笑って 泣いて 島人ぬ物語(むぬがたい)
1979 年に謝名元慶福が自身の体験をもとに書き上げた。沖縄ではじめて文化庁芸術祭優 秀賞を受賞。新たな演出は「毎日芸術賞千田是也賞」などを受賞した注目の演出家、藤井ごう。沖縄戦、 廃墟の中で、メリケンコの袋で作ったワンピースで花嫁となった青春。好きな三線を弾き、歌を歌うこと で戦った父の生き様。基地の街、沖縄市にある民謡酒場で働く、陽気な二人の女がウチナー大和口で客たちに語りかける。
歌と踊りと語りにのせて、泣いて、笑った島人の物語。

ストーリー
米軍基地の街、沖縄市にある一軒の民謡酒場。店で働く二人の女が独特のウチナー大和口で客たちに語り かけ 興がのると沖縄民謡を歌い踊るという陽気な性格。「私の話を聞かないと本当の沖縄のことはわかりませんよ」そう前置きして語りだしたのは、降り注ぐ砲弾の雨の中父母とともに墓の中に逃れて生き延び た、沖縄戦のこと。そして廃墟の中で乙女となり、メリケンコの袋で作ったワンピースで花嫁となった青 春。台風の夜、発熱した息子を死なせてしまった離島苦。基地の建設の中での夫の苦悩と死。米軍に土地 を取り上げられ、好きな三線を弾き、歌を歌うことで抵抗に立ち上がった父の生き様。歌と踊りと語りに のせて二人の沖縄の女優が演ずる。したたかな半生。そこに浮かびあがる沖縄の戦後史。
概要
日程・会場:2024年3月20日~23日 R‘sアートコート
出演:城間やよい 知花小百合
歌・三線:平良大
脚本:謝名元慶福
脚色・演出:藤井ごう

「密航者 ~波濤をこえて~」

「清次郎にあいたい」ヒロ子は冬の嵐が荒れ狂う暗い海 引かれたばかりの27度線を越えていく。

ストーリー
1955 年、冬の嵐が荒れ狂う暗い夜、 奄美大島から、一艘の密航船が引かれたばかりの27度線を越えて沖縄へ渡った。 乗っていたのはヒロ子という女、 一か月後琉球政府出入管理部の取調室にヒロ子が連行されて来た。 取調官とヒロ子の攻防がはじまる。

概要
日程・会場:2024年3月27日〜3月30日 R‘sアートコート
出演:外間結香 清田正浩 齋藤慎平/演奏:松元靖(キーボード) 宮里春喜(ギター)
脚本:嶋 津与志
演出:眞鍋卓嗣

エーシーオー沖縄とは
エーシーオー沖縄の舞台を創り続ける原動力は「沖縄に生きることに向き合い続け、沖縄に生きる人びとの心を舞台とおして伝えたい」という思いです。
創立以来沖縄発信のオリジナル作品を次々に発表、沖縄の芸能をベースとした意欲的な作品づくりを続けています。
また、国内外の芸術団体とのネットワークを築き、海外の劇団、アーティストとの国際共同制作作品も多数創作しています。

公式サイト:https://www.acookinawa.com

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