「ほかにご注文は?」の意味は…日本の飲食店の暗黙のルール―香港メディア

香港メディアの香港01は4日、日本の飲食店の暗黙のルールについて紹介するコラム記事を掲載した。

香港メディアの香港01は4日、日本の飲食店の暗黙のルールについて紹介するコラム記事を掲載した。

記事は、「皆さんはレストランで食事をする際、最低限注文しなければならない金額や滞在時間など、『ルール』を意識しているのではないだろうか。日本の飲食店にも協力しなければならない決まりがあり、日本人はみんな守っている。しかし、日本で生活したことがない外国人観光客にとっては、言われなければ分からないものだ」とし、日本の飲食店で気を付けるべき暗黙のルールを紹介した。

一つ目は「少なくとも一人一品注文する」こと。記事は「日本人は定食や丼もの、ラーメンなどを食べる際は基本的に個人個人で食べ、料理を複数人でシェアすることは少ない。『少食だから二人で一品を食べる』ということはあまりない」とし、「飲み物や小料理だけを頼んだ場合、店員は『ほかにご注文は?』と聞いてくるが、これは暗に『メイン料理を頼んでください』ということなのだ。頼まなくても追い出されることはないだろうが、郷に入っては郷に従えで、日本に旅行に行くのであれば良い一面を見せよう」と呼び掛けた。

二つ目は「居酒屋では食事だけでなく必ず酒(飲み物)を注文する」こと。記事は「『とりあえず生(ビール)』は日本のドラマでよく聞くセリフだろう。日本の居酒屋で食事をする際は少なくとも1杯は注文することが暗黙のルールだ。酒が飲めない場合はソフトドリンクを注文する」としたほか、「飲み放題は1人だけで注文することはできず、人数分注文しなければならない。(飲めない人がいる場合は)ソフトドリンクの飲み放題を注文して、酒を飲みたい人だけ別に注文しても良い」と解説した。

三つ目には「居酒屋のお通し(突き出し)」を挙げ、「居酒屋に入店すると店員はすぐに小料理を運んでくるが要注意!これは無料サービスではなく、有料なのだ!これは居酒屋の暗黙のルールである」と紹介。「もし嫌ならお通しなしを選ぶか、観光客がよく行く居酒屋チェーンを調べて訪れた方が良い」とアドバイスした。

四つ目は「食べ歩きはNG」。記事は「香港や台湾の夜市などでは、食べ歩きをするのが楽しいが、日本ではお祭りで買ったタコ焼きなどは歩きながら食べてはいけない。ほとんどの人はある場所にとどまり、食べ終えてからまたブラブラする。屋台のそばには飲食スペースが設けられていることも多いので歩きながら食べないように」と忠告した。

そして、「日本人は時に過度に遠慮し、観光客がルールにそぐわないことをしても気まずそうな顔をするだけで多くを口にしない(注意しない)。観光客は相手が不快に思っていることは感じられるが、自分のどこがまずかったのか分からない」とし、「おかしな誤解で気分を害することのないように、ルールを守って日本旅行を楽しもう!」と呼び掛けている。(翻訳・編集/北田)

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