『映画 マイホームヒーロー』の完成披露イベントが5日に都内で開催され、佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平（なにわ男子）、宮世琉弥、津田健次郎、木村多江、青山貴洋監督が出席。両親役を演じた佐々木と木村から演技を絶賛された齋藤が、照れ笑いを見せた。
累計発行部数370万部突破の漫画『マイホームヒーロー』を連続ドラマと映画で実写化した本作。ドラマシリーズでは、どこにでもいる普通の父親が娘に危害を加えようとした彼氏を殺してしまう衝撃の幕開けから、殺した彼氏が所属する半グレ犯罪組織に狙われながらも家族を守るための命がけのだまし合いが繰り広げられた。映画では、ドラマの最終回から7年後を舞台に完結編が描かれる。
極限まで追い詰められる主人公の鳥栖哲雄をドラマ、映画と演じ続けきた佐々木は「ここに出ていらっしゃる皆さんが、生き生きと、スクリーンをはみ出さんばかりに暴れ回っているのがすごくうれしかった」とにっこり。「プロデューサーも、私たちキャストも現場のスタッフもみんな、原作に敬意を払って作っていました。その魂、心みたいなものは映画でもちゃんと投影されていると思うので、楽しんでいただければと思います」と力を込めた。
齋藤は哲雄と木村扮する歌仙の娘、零花役を演じている。ドラマ版から7年後を描く劇場版で零花は警察官となり、父親の罪に迫っていく。齋藤は「いただいた脚本を素直に受け取り、素直に演じることに徹していました。哲雄さんとの関係性、歌仙さんや家族との関係性も、私が素直に演じることで、皆さんにも7年経ったことや、今どのような空気が家族に流れているかが感じ取ってもらえるかなと思った。すてきな脚本についていっただけで、特に何もしていません」と控えめに語り、これには佐々木が「めちゃめちゃ頑張ってはりました」とその努力に太鼓判を押した。
木村も「本当にすてき、うちの零花ちゃん。私は本当に、齋藤飛鳥が大好きになっちゃって。映画、観て！ 本当にすごいの。とってもいいお芝居をしていて。うちの零花をよろしく」と会場に向かって熱弁。さらに佐々木が「僕は飛鳥ちゃんのシーンで泣いていた」、木村が「私も」と続くと、齋藤は「本当ですか!? うれしい！」と声を弾ませつつも、「ハードルを上げすぎ。大丈夫かな」と照れ笑いを見せていた。
またイベント前日の2月4日に佐々木が56歳の誕生日を迎えたことから、齋藤からサプライズでバースデーケーキが贈られる一幕もあった。齋藤＆木村、そして劇中では“お父さん”をピンチに追い込んだ面々も会場と一体となって、「ハッピバースデー、ディア“お父さん”」とバースデーソングを合唱して佐々木にプレゼント。佐々木は「生きててよかった！」と目尻を下げ、「娘と対決します。どういう結末を迎えるのか、ぜひ見届けてください」と熱っぽく映画をアピールしていた。
『映画 マイホームヒーロー』は、3月8日より全国公開。
